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私には、ひとつだけ、たったひとつだけ、映画へのこだわりがある。 それは、多くの人に沢山の映画を見てもらいたいというこだわり。私は、別にそういう仕事をしてお金を貰っている訳でもないのだが、 私自身、沢山の映画を見て、いい影響を与えてくれたと思っている。

凝り性の私は、中学の頃にこの「映画」にはまってしまい、部活動等してなかった私は、映画を見る事を部活動だと勝手に思い、 お小遣いを全て、レンタル代にしてしまうくらい、毎日映画を見た。それこそ、テレビ東京で昼の12時に放送していた、 B級な映画も多く観たし、ロードショーっていう雑誌についていた「名作映画ダイジェスト」っていう付録を最初から最後まで読んで、 観たい映画にチェックして、後でレンタルしたり。(実は、その付録、まだ手元にあって、昭和60年の付録っていうから、16年前のか?!)
人がゴミだというような映画でも、それはそれなりにいい部分があったりして、私には見逃せないものだったりするし、 人がどんなに面白いと言っても、私には理解出来ないのとかもあったりする。人それぞれに、進んできた人生が違う分、 映画の感想や見方も変わってくると、信じている。

ところが、世の中には、映画の批評する事を商売にしている人がいる。日本でお馴染みなのは、もちろん淀川さん。 それで、アメリカで知られているのは、ロジャー・エバートという人。この人は、新聞社で映画の批評を始めて、 もう一人の人とテレビで同じように批評を始めて、アメリカで知られた人だ。そのもう一人が病気で亡くなった後も、 第一線で批評をしている。アメリカでは、オススメの映画をThumbs Upって言うが、それを流行らしたのも彼ら。

私も、アメリカに来てから、随分と彼の批評を新聞で読んでいる。私が購読している新聞には、毎週金曜日の新聞に、必ず、 エンターテイメント情報が別冊で付き、そこで彼の批評を読む事が出来る。ところが、どうも最近になって気がついた事がある。 彼の批評には、映画への愛が全く感じられない。映画の粗筋が書いてあって、面白おかしく皮肉っているだけ。映画が好きな私には、 耐えられない批評なのだ。しかも、彼は、どうもブラックムービーは好きでないらしく、あまり見ていない。 最近では、「Scary Movie 2」、「How High」、「Snow Dogs」何かを見てなかったと思う。彼は、見ないからそんなに詳しくないし、 詳しくないからつまらないから見ないし...
それとも、彼にとっては、これらの映画は見るに値しない映画だと思っているのか...

確かに、商売をしているだけあって、面白い事が書いてあるし、知識も私なんかよりも遥かに広い事は分かってはいるが、 彼の映画批評は面白くない作品には「行くだけ時間の無駄」と書き、観客の選択肢を狭めるような事をする。彼にとっては、 見るのは時間の無駄な映画かも知れないが、ひょっとしたら、そんなくだらない映画を見て、 人生改たまってしまう人だっているかもしれない。そうでなくとも、その人が少しでも微笑む事が出来たら、 その映画を作った人たちの苦労が報われるかもしれない。

ただ、彼らはプロの物書きだから、色々な観点で見て書いていて、それは、映画を作る者にとっては、 次への材料となるのかもしれない(多分、そんな事ないと思うけど)。せっかく、縁あって映画に拘わる仕事をしているなら、 一人にでも多く見てもらえるような批評を書いてもらいたいと、いつも思っている。

私も、自分でホームページに感想を書くようになってから、それだけはいつも気をつけている所。 少しくらいつまらなくても、良いところを見つけて書いているつもり。だから、私の言葉足らずの感想を見て「私もみたくなった」と 言われる事が一番嬉しい。

映画は、自分の目で見て感じるもの。人の批評を気にしてばかりいる訳じゃないけど、やっぱり自分の好きな作品が酷評だったりすると、 非常に悲しい思いをする。私の人生を楽しくさせてくれた映画達に感謝を込めて、これからは、 少しは恩返し出来るような感想を書けたらと、願う。


2/22/02

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