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Cast >>Laurence Fishburne (Bumpy Johnson), Tim Roth (Dutch Schultz), Vanessa Williams (Francine Hughes), Andy Garcia (Lucky Luciano), Cicely Tyson (Stephanie St. Clair), Chi McBride (Illinois Gordon), Clarence Williams III (Bub Hewlett) ...
Director >>Bill Duke
Writer >>Chris Brancato
Producer >>Frank Mancuso Jr.
Genre >>Crime
Country >>USA

 総合ポイント 4.75点/5点満点中
内容 >>5 演技 >>5 演出 >>5 音楽 >>4

 レビュー
This is not 235 movie, good dramatized mob story
1934年ニューヨーク。悪名高い刑務所シング・シングから出てきたバンピー・ジョンソン(ローレンス・フィッシュバーン)は、ハーレムに戻ってきたが、ダッチ・シュルツ(ティム・ロス)の一味が、自分が所属するマダム・クイーン(シシリー・タイソン)のナンバー賭博の縄張りに忍び込んできているのを目の辺りにした。ダッチはニューヨークを牛耳るラッキー・ルシアーノ(アンディ・ガルシア)のグループに属し、地方検事のトーマス・デューイをお金で買収して、多額の富を築いていた。マダム・クイーンがダッチの策略で捕まった後、バンピーが一味をまとめることになり、ダッチとの攻防戦が加速していくが...

誰もが知るようなマフィアやギャングスター達の名前が並ぶクライムストーリー。実際にあった出来事とフィクションが同居する作品。なのでこれを見て、ニューヨークのマフィアやギャングスターを知った気になるのは危険だ。しかし映画として物語が上手く構成され、時代背景とかも上手く混ざっていて見ていて飽きない。実際に人気の高かったバンピー・ジョンソンの背後にある頭の良さが十分に伝わってくる。ギャングとしての冷酷な部分と、この時代背景にある生活の厳しさ故の絶望感が、ローレンス・フィッシュバーン演じた男から感じられる。オペラを見に行くときの銃撃戦と、最後のイリノイ・ゴードンの叫び、そして最後の葬式シーンにバンピー・ジョンソンの男臭さとギャングスターとしての悲哀がこめられている。

バンピー・ジョンソンがしてきた事を褒める気は一切無い。でもあの時代を生き抜いた男臭さと情のある人間臭さが、一人の男性としての魅力は感じる。エンターテイメントと割り切って見るなら、ギャング映画の佳作。
(Reviewed >> 08/06/10:DVDにて鑑賞)

 100本映画
渦中のローレンス・フィッシュバーンが主演の本格派「オリジナル・アメリカン・ギャングスター」映画。マフィアに詳しくない人でも名前ぐらいは聞いた事のあるだろうラッキー・ルシアーノなんていう名前も出てきます。「American Gangster / アメリカン・ギャングスター (2007)」が制作された時に、主題となったフランク・ルーカスこそ「アメリカン・ギャングスター」なんて書かれてましたが、(´゚艸゚`*)ぷぷぷっーですよ。映画制作前にフランク・ルーカスを知らない人は多いけれど、この映画の主役バンピー・ジョンソンは知ってる人は多いと思う。というのもあの「Shaft / 黒いジャガー (1971)」でモーゼス・ガンが演じたバンピー・ジョナスは、このバンピー・ジョンソンをモデルにしている。「American Gangster / アメリカン・ギャングスター (2007)」でもバンピー・ジョンソンが出てきましたね。演じていたのは、この映画にも出ているクラレンス・ウィリアムス3世。この映画ではバンピーの敵ダッチ・シュルツの幹部を演じていますが...うひひ。この映画と「American Gangster / アメリカン・ギャングスター (2007)」は割とリンクしているというか、「American Gangster / アメリカン・ギャングスター (2007)」側がわざとそう作ったんだと思います。

この映画はバンピー・ジョンソンやラッキー・ルシアーノ、ダッチ・シュルツ、マダム・クイーン、トーマス・デューイなんていう実在する人物が登場しておきながら、史実を忠実に描いた訳でなく、架空の物語等も交ぜながら、でも歴史作として見られる面白い作品。バンピーがシング・シング刑務所に入っていて、その後にハーレムに戻ってきてマダム・クイーンの組織を受け継いだのは史実通りだけど、バンピー・ジョンソンの恋人となるヴァネッサ・ウィリアムス(セデスの方)演じるフランシーン・ヒューズは架空。でも彼女のキャラクターを入れたことで、バンピーが素直に自分の心情をさらけ出す場面があっていいですね。なんでギャングになったのか、なんでナンバー賭博をやっているのか...それらがサラりと台詞で出てきます。そのバンピーを知るには、この映画の時代背景が多いに関わってくる。時代は1930年代。丁度世界恐慌があったばかりの頃。黒人には仕事なんて無かった。バンピーはフランシーンに「ナンバー賭博はハーレムだけで黒人の2000人にも職を与えてるんだぜ」といいます。共感は出来ないけれど、納得は出来てしまうのです。またバンピーは頭が良くて、詩なんかを書いていた。そんな部分をフランシーンが惚れてしまうという設定にしたのも上手い。

ちなみにこの時代背景となっている1930年代にはこの映画のようにニューヨークを舞台にしたギャング映画が作られていました。その中で人気俳優がRalph Cooper (ラルフ・クーパー)。彼はアポロシアターの司会でもあり、当時のクラブシーンに欠かせない人物だった。「Dark Manhattan / 日本未公開 (1937)」や「Gang War / 日本未公開 (1940)」なんて作品を作ってます。

監督はBill Duke (ビル・デューク)。迫力ある顔が印象的ですが、「A Rage in Harlem / レイジ・イン・ハーレム (1991)」とか大好きです。「レイジ・イン・ハーレム」同様に暗黒時代のハーレムを見事に再現していると思います。1930年代のギャング達の雰囲気を見事に復活させて、かなり見せるドラマに仕上げてますね。オペラに行く途中での撃ち合いシーンや、ダッチのビール工場に爆弾仕掛けるシーンとかハラハラドキドキです。ティム・ロス演じたダッチ・シュルツがとことん嫌な奴を演じているのも良いですね。最後とかしつこくて、でもカッコ良くてかなり良い。最後もちょっと史実と違うみたい。そしてウィスパーズ役のポール・ベンジャミンの使い方、最高!ポール・ベンジャミン、最高だよ、本当に。

「American Gangster / アメリカン・ギャングスター (2007)」と奇しくも同じ点数になりましたが、好き度はこちらの方が断然上。

それにしても、フィッシュの娘のモンタナちゃん、パパは本気出したら怖いぞ!この映画で証明してるぞ。君も間違いなく見てる筈。忘れていたら見直して思い出してくれ。君もすぐに考え改める筈。

 トリビア
1930年代のハーレムを舞台にした物語。ハーレムの伝説的なギャングだったバンピー・ジョンソンに扮するのがローレンス・フィッシュバーン。他にもラッキー・ルシアーノやマダム・クイーン、トーマス・デューイ、ダッチ・シュルツ等の実在した人々の名前が出てくる。しかし実在していないフィクションの人物も出てくる。トーマス・デューイはお金を貰っていたように描かれているが、そのような事実の証拠はない。後に彼は大統領選にも3回立候補しているが、いずれも落選している。

監督は「カー・ウォッシュ」や「Dengeki」で俳優もしているビル・デューク。

 その他

 受賞歴
* Acapulco Black Film Festival
1998 Nominated Best Actor : Laurence Fishburne
1998 Nominated Best Actress : Cicely Tyson
1998 Nominated Best Director : Bill Duke
1998 Nominated Best Film

* Image Awards
1998 Nominated Outstanding Lead Actor in a Motion Picture : Laurence Fishburne
1998 Nominated Outstanding Supporting Actor in a Motion Picture : Clarence Williams III
1998 Nominated Outstanding Supporting Actress in a Motion Picture : Cicely Tyson

 サウンドトラック
1. "It Ain't Mean A Thing (If It Ain't Got That Swing)" - Laurnea Wilkerson
2. "I Want To Be Your Mother's Son-In-Law" - De De O'Neal
3. "E Lucevon Le Stelle"- Jose Carreras, Orchestra of the Royal Opera House, Covent Garden
4. "Ramrod" - Tony Powell
5. "Torna A Surriento"
6. "Steal Away" - The Church Choir
7. "Amazing Grace" - The Church Choir

-Music Inspired By The Motion Picture-
1. Hoodlum - Mobb Deep
2. So Good - Davina
3. Basin Street Blues - L.V.
4. I Can't Believe - 112
5. Dirty The Moocher - Wu-Tang Clan
6. Lucky Dayz - Adriana Evans
7. Gansta Partna - Cool Breeze
8. Zoom - Big Bub
9. Street Life - Rahsaan Patterson
10. Certainly - Erykah Badu
11. No Guarantee - Chico Debarge
12. Harlem Is Home - Tony Rich

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 リンク
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 インフォサイト
http://www.imdb.com/title/tt0119311/
http://en.wikipedia.org/wiki/Hoodlum_(film)
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=83860

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Last Modified: 2008-11-03
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