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Cast >>Gene Hackman (Agent Rupert Anderson), Willem Dafoe (Agent Alan Ward), Frances McDormand (Mrs. Pell), Brad Dourif (Deputy Clinton Pell), Badja Djola (Agent Monk), Frankie Faison (Eulogist) ...
Director >>Alan Parker
Writer >>Chris Gerolmo, Frederick Zollo
Producer >>Robert F. Colesberry, Frederick Zollo
Genre >>Drama
Country >>USA

 総合ポイント 3.75点/5点満点中
内容 >>3 演技 >>4 演出 >>3 音楽 >>5

 レビュー
"If you were a Negro, nobody would give a damn what you thought"
1964年ミシシッピー州ネショバ郡にて、北部から来た白人の公民権運動家2人と、地元の黒人の若い活動家1人が行方不明となった。そこでFBIは、若いウォード捜査官(ウィレム・デフォー)を頭とし、南部出身でベテランのアンダーソン捜査官(ジーン・ハックマン)を現地に送って捜査を始めた。しかし黒人住民は白人に恐れ、捜査官に口を開かず、現地の保安官も捜査協力など全くしなかった。八方塞な中、2人は捜査を進めていく...

アメリカでの黒人差別への戦い60年代の公民権運動時を描いた作品。であるが、完全に白人だけで完結している不思議な作品だ。しかし批評家からは絶賛され、アカデミー賞の作品賞など数多くの部門でノミネート。3人の公民権運動家が行方不明になり、FBI捜査官の必死の捜査をサスペンス仕立てでロマンスを盛り込んで描かれた。黒人の住民はみんな恐怖で口を開かない。勇気がある黒人は少年だけだったのか?彼等の気持ちが全く見えてこない作品であった。とはいえ、白人捜査官の2人が全く違うタイプで、公民権での白人側は良く見えてくる。ウォードタイプのヒーロー、アンダーソンのように南部で育ったからこそ出来たアプローチと考え方、差別する側、差別を見過ごす側、色々である。それは面白かった。

この映画が公民権運動を正確に描いたか?と言えば否であろう。しかし映画としてはその南部独特な、特に60年代の南部を見事にカメラは映し出していて、マグノリアの香りさえ感じる描写が上手い作品だ。映画が出来た80年代後半、公民権運動を描くのですら、白人ヒーローを主人公にしなければ制作されなかったという証でもあるのだった。
(Reviewed >> 6/15/15:DVDにて鑑賞)

 100本映画
公民権運動の映画っていうと、白人の人々はこの映画を好んで挙げるよね。まあなんていうかそういう映画だよね。っていうのを説明したいよね。これも書いてなかったので。

黒人用・白人用の水飲み場が別れている所...1964年ミシシッピー州。白人男性2人が運転席と助手席に居て、黒人男性1人が後部座席に座っていた。その車は夜道を走っていた。するとどこからか後続する車が数台居た。煽ってくるので、運転手はどうぞ抜かしてくださいという合図をするが、その数台の車は抜こうとはしない。パトカーもその中に居るので何かおかしいと気づき、逃げようとするが追ってくる。彼等は捕まり、3人とも無残に射殺された。そして時が経ち、ミシシッピーに車で向かうウォード捜査官(ウィレム・デフォー)とアンダーソン捜査官(ジーン・ハックマン)。若い熱血漢のウォードが指揮官で、南部出身のベテランのアンダーソンがパートナー。彼等は行方不明となっている公民権運動家3人を探すためにFBIからやってきた。保安官の所に向かうが、保安官は門前払い。2人はダイナーに向かうも、綺麗に黒人と白人とで座席が別れていた。地元の人々はすぐにウォードとアンダーソンがよそ者だと分かり、シーンとする。しかもウォードはズカズカと黒人席に座り、事件の事を聞こうとする。聞かれた黒人男性は何も言わない。しかしその後、その黒人男性は白人たちに襲われる。ウォードは南部の事情など分からないのだ。そして彼等が泊まっていたモーテルに、焼かれた十字架が立っていたのだった...

ミシシッピーのネショバ郡で起きた公民権運動家3人が殺された事件を映画化。実際にFBIから来た2人の捜査官を主役に描いている。人物の名前は変えられている。捜査官側も犯人側も。タイトルの『ミシシッピー・バーニング』はFBIがこの事件につけた名称「MIBURN」(MI - ミシシッピ)と(BURN - バーニング)から。映画は北部から来た熱血漢でヒロイックなウォード捜査官と、南部出身で南部の事情を良く知るベテランのアンダーソン捜査官が衝突しながらも協力して事件を解決していく...と、ハリウッドでは良くあるタイプの凸凹コンビのサスペンス仕立ての映画。さすがアラン・パーカー!という感じで、南部の情景が美しくて素晴らしい。南部そのもの!という感じ。ミシシッピー州花であるマグノリアの香りさえ感じる画力。熱血漢の若いデフォーとベテランのハックマンも最高の演技を見せてくれている。やっぱりこの2人は好き。さすがだ。

が、しかし...アンダーソンと容疑者の妻のロマンス要らなくないかい?私は奥さんの辛気臭さにイラっとしましたわ。アカデミー賞にノミネートされたのが信じられない!女性のああいう男に依存する描かれ方大嫌い!アンダーソン捜査官のモチベーションが途中からそこになったのが残念。彼の場合、南部出身だからね、余計に正義心で捜査して欲しかった。そして公民権運動の物語なのに、黒人の姿が殆どない!いや、黒人への酷い仕打ちは良く表現されていたと思う。ウォードを話さなかった黒人が後で白人にやられる。話さなかったのに!だ!!でもその内側にある黒人の心情など、黒人側が全く見えない。なんか少年たちだけが勇気があったのも不思議。北部からやってくる黒人FBI捜査官にも違和感。あの時代、居ないもん。だってFBI長官のJ・エドガー・フーヴァーが無類の黒人嫌いだからね。そこを足すなら、現地の黒人側の気持ちとかヒロイックさを足して欲しかった。

まあでも白人側の意識とか心情を知るのには良い。だから白人が好む。自分たちの姿があるから。黒人はなぜスルーするのか?それは同じ理由で自分たちの姿がないから。ラストは70年に黒人ヒーローが活躍したブラックスプロイテーション的なお仕置きが待っている。でもブラックスプロイテーションは低予算の弱小プロダクションの作品だった。やっぱりこの80年代もまだまだ黒人が主役で...というのは無理だった。というのをひしひしと感じてしまうのです。この2年後にTV映画ですが、同じ事件が映画化された『Murder in Mississippi / マーダー・イン・ミシシッピ/炎の十字架 (1990) (TV)』の方をおススメしますね。こちらは事件の被害者となった3人が事細かに描写されております。確かにこの映画ほど美しい絵とかはないけどね。

 トリビア & etc...
60年代の公民権運動をテーマにしたサスペンス映画。主役はジーン・ハックマンとウィレム・デフォー。

 受賞歴
>> Academy Awards, USA
1989 Won Best Cinematography : Peter Biziou
1989 Nominated Best Actor in a Leading Role : Gene Hackman
1989 Nominated Best Actress in a Supporting Role : Frances McDormand
1989 Nominated Best Director
1989 Nominated Best Film Editing
1989 Nominated Best Picture
1989 Nominated Best Sound

>> American Cinema Editors, USA
1989 Won Best Edited Feature Film : Gerry Hambling

>> BAFTA Awards
1990 Won Best Cinematography
1990 Won Best Editing
1990 Won Best Sound
1990 Nominated Best Direction : Alan Parker
1990 Nominated Best Original Film Score

>> Berlin International Film Festival
1989 Won Silver Berlin Bear Best Actor : Gene Hackman
1989 Nominated Golden Berlin Bear

>> Casting Society of America, USA
1989 Won Best Casting for Feature Film, Drama

>> Chicago Film Critics Association Awards
1989 Won Best Picture
1989 Won Best Supporting Actress : Frances McDormand

>> Golden Globes, USA
1989 Nominated Best Director - Motion Picture
1989 Nominated Best Motion Picture - Drama
1989 Nominated Best Performance by an Actor in a Motion Picture - Drama : Gene Hackman
1989 Nominated Best Screenplay - Motion Picture

>> National Board of Review, USA
1988 Won Best Actor : Gene Hackman
1988 Won Best Director : Alan Parker
1988 Won Best Film - English Language
1988 Won Best Supporting Actress : Frances McDormand

>> Political Film Society, USA
1990 Won Human Rights

>> Young Artist Awards
1989 Nominated Best Young Actor in a Motion Picture - Drama : Darius McCrary

 サウンドトラック
1. Take My Hand, Precious Lord - Mahalia Jackson
2. Murder in Mississippi, Pt. 1
3. Some Things Are Worth Dying For
4. Murder in Mississippi, Pt. 2
5. Anderson and Mrs. Pell
6. When We All Get to Heaven - Lannie Spann McBride, Barbara Gibson, Alisa R. Patrick
7. Try Jesus - Vesta Williams
8. Abduction
9. You Live It, You Breathe It, You Marry It
10. Murder in Mississippi
11. Walk on by Faith - Lannie Spann McBride
12. Walk on by Faith - Lannie Spann McBride

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 リンク
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 インフォサイト
http://www.imdb.com/title/tt0095647/
http://en.wikipedia.org/wiki/Mississippi_Burning
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=22674

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Last Modified: 2008-10-23
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