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●● レビュー 「ボーイズン・ザ・フッド」の前で、新進監督が制作した映画だったら、面白かったかもしれない。が、ジョン・シングルトンという名前がすでにインプットされていて、そして今見るとなると、どうも腑に落ちない。俳優人も悪くないし、シングルトンの映画にしては、珍しく笑える部分もたくさんあったんだけど、どうも何か物足りなさを感じてしまったのだ。多分、その物語のせいなのだろうか?今更、あのように成長できないでいる男を見ていてもつまらない。その主人公演じるタイリースの部屋にペイントされている2パックがシングルトンの映画「ポエティック・ジャスティス」で演じていた主人公の方が、よっぽど今らしい気がした。確かに、今でもこの主人公の男のように、すべてをセックスと銃で解決しようとする男は、沢山居るのかもしれないけど、今更スクリーンでわざわざ見たいとは思わないのが、私の意見。これが「ボーインズフッド」の前だったら、非常に楽しめたかもしれないと思った。見ていて恥ずかしくなるのは、私だけだろうか?未だに映画の中でカスワードを連呼し、ギャングみたいな事をしているのが、時代錯誤に見えてしょうがない。シングルトンが「ボーインズフッド」という映画を作ってくれたお陰で、多くの人がゲトーでの出来事に関心をもち、改善していこうと、自己開発している時に、これではさみしすぎる。ちなみに、主人公の部屋にペイントされていた2パックは、シングルトンが監督した「ポエティック・ジャスティス」の主演、そしてポスターで飾られていたタイラ・バンクスは「ハイヤー・ラーニング」に出演し、その後シングルトンと実生活で恋仲になった。あのポスターや途中の会話で出てくるバンクスは、シングルトンの忘れがたき心なのか、それとも、たんなるピンナップガールという嫌みなのか... ジョン・シングルトン自身の成長が楽しみである。 (Reviewed >> 6/8/02) |
●● 100本映画 Not Yet |
●● トリビア ジョン・シングルトンが久々にフッドに戻ってきた!デビュー作「ボーイズ’ン・ザ・フッド」でセンセーショナルなデビューを果たしたシングルトン監督が、そのデビュー作では、今やオスカー俳優のキューバ・グッティング・ジュニアを主役に起用していたが、今回は、そのグッティングの実弟のオマーを、主役と友達として起用。そのオマーは、既にテレビ等でお馴染みの顔。また、シングルトンは、多くのミュージシャンを映画で起用することも有名だが、今回も主役にシンガーでモデルのタイリースと、スヌープ・ドッグを起用したのも話題 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック 1. Womb (Intro)2. Just a Baby Boy - Snoop Dogg 3. Just a Man - Devin 4. Focus (Interlude) 5. Baby Mama - La' Chat 6. Talk S*** 2 Ya - D'Angelo 7. I'd Rather Be With You - Bootsy Collins 8. You - Felicia Adams 9. Jody Meets Rodney (Interlude) - Snoop Dogg 10. Crip Hop - Tha Eastsidaz 11. Thatshowegetdown - B.G. Knocc out & Dresta 12. Guns and Butter (Interlude) 13. We Keep It G - Lost Angels 14. Eat Sleep Think 15. Just to Keep You Satisfied - Marvin Gaye 16. I Hate You (Interlude) 17. Love and War - Macy Gray 18. Straight ******* - Transitions 19. Baby Boy [*] - Felicia Adams Soundtracks from Amazon.co.jp |
●● 関連記事 |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt0255819/http://en.wikipedia.org/wiki/Baby_Boy_%28film%29 http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=240423 |
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