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Cast >>Devon Terrell (Barry), Anya Taylor-Joy (Charlotte), Jason Mitchell (PJ), Ellar Coltrane (Will), Avi Nash (Saleem), Ashley Judd (Ann Dunham) ...
Director >>Vikram Gandhi
Writer >>Adam Mansbach
Producer >>Vikram Gandhi, Dana O'Keefe, Teddy Schwarzman, Ben Stillman
Genre >>Drama
Country >>USA

 総合ポイント 3.75点/5点満点中
内容 >>4 演技 >>4 演出 >>3 音楽 >>4

 レビュー
”My politics ... are cute"
父からの手紙を読みながら、ニューヨークの街に着いたバリー(デヴォン・テレル)。1981年の事だった。ロサンジェルスの大学から、コロンビア大学へ編入。知り合いの伝手でアパートのドアをノックするも誰も出てこない。とりあえずはコロンビア大学のキャンパスに行くも、警備員から身分証明書がないので出ていけと言われ野宿。朝になり、友人のパキスタン人のサラーム(アヴィ・ナッシュ)と再会。戸惑いながらも、新しい大学生活をスタート。知り合いから誘われたパーティで、シャーロット(アニャ・テイラー=ジョイ)と出会い恋に落ちるが...

『Southside With You (2016)』に続き、オバマ大統領を題材にしたドラマ作品。今回は『Southside...』の時よりも若い20歳の頃のオバマ大統領。すなわち、ミシェル夫人に出会う前。ケニア人の父とカンザス州出身の母を持ち、ハワイとインドネシアで育ったオバマ大統領。そんなオバマは20歳の頃に自分のアイデンティティを確立していこうと躍起であった。80年代のレーガン政権そしてエド・コッチ市長のニューヨークでオバマは自分のアイデンティティを模索していた。『The Get Down』で培われたNetflixらしい80年代のニューヨーク。バラクと名乗らず、バリーと名乗っていたオバマ大統領は、そこで何を感じて何を考えたのか。そして何を読み、何を見て、何を感じたのか。

大統領なのに、普通の大統領映画にはならないオバマ大統領。こういう形で大学時代を切り取っただけでも、その人柄が伺える。同じ人として若きオバマに共感出来た所が多かった。人としてとても魅力にあふれている事がそれだけで分かるのだ。
(Reviewed >> 12/16/16:VODにて鑑賞)

 100本映画
バラク・オバマ大統領が「バリー」と呼ばれていた頃を描いたNetflix制作のドラマ作品。なんていうか、この前の『『Southside With You / 日本未公開 (2016)』もそうでしたが、オバマ大統領を描く映画作品は一風変わっているなーと。普通は大体大統領の時代が描かれる。大統領の功績を描くのが常。まあそういう偉大な功績を描く映画作品は、オバマ大統領の任務が終わった後に描かれるべきであって、今はまだその時期じゃないっていうのもある。今の所、オバマ大統領映画の2作品は、大学生の頃(1981年)と、全ての勉学を終えたばかりの頃(1989年)が描かれている。この作品は、オバマ大統領がLAのオクシデンタル大学からNYのコロンビア大学に編入する所から始まる。

飛行機の中、タバコを吸いながら(昔は禁煙じゃなかったからね)父からの手紙を読んでいるバリー(デヴォン・テレル)。知り合いのアパートに向かい、ドアをノックするが反応がない。途方に暮れたバリーは、これから母校となるコロンビア大学のキャンパス内をうろつく。もう日が暮れて暗くなったキャンパス。警備員がやってきて、「こんな所で何やっているんだ。学生証を見せろ」と言われる。まだ学生証を持っていなかったバリーは追い出される。仕方なく路地裏で1夜を過ごす羽目に。また知り合いのアパートに出向く。今度は居た。パキスタン人の友人サラーム。酔っているかハイになっているかというサラーム。別のルームメイトであるウィルに誘われて、学生パーティに出かける。そこで出会ったのがシャーロット。惹かれあいデートを重ねていくが...

オバマのソウル・サーチング。って言葉がぴったりの映画。ケニア出身の父とカンザス州出身の母の元に生まれ、主にハワイで育ち、そして継父はインドネシア人。インドネシアで生活した事もある。という人は、巨大なアメリカでも中々居ない。見た目は黒人だけど、黒人の間でも浮く。ラルフ・エリスンの「見えない人間」(『イコライザー』でデンゼル様も読んでいた)を読んでいたのもあって黒人からは「見えない人間」の愛称で呼ばれる。母方の家庭で育ったので白人と一緒でも落ち着くが、だけど周りからは白人とは思われていないので壁がある。俺は一体なんなんだ?と。大学時代にはケルアックや詩にハマり傾倒していくので、余計に自分のアイデンティティ確立にもがく。そしてあまり会った事のない父の存在。出来た恋人は頭が良いが、どうも黒人文化に詳しすぎる(ソウルフードのNYの名店シルヴィアズに連れていかれる)。「愛している」と言われても、俺とは黒人だから付き合っているのか?と半信半疑になり出た言葉が... 面白いが言われた方も言う方も切ない言葉。

と、物凄く面白かった。『Southside With You』の監督は自身の映画を90%実際にあった事と話していたけれど、この作品はそうでもない。友人の名前などが代えられている。恋人のシャーロットは、特に誰という事ではなく、オバマがその頃に交際した女性をまとめてシャーロットという女性を作ったという。なので劇中に、実在した政治活動家ジェームス・ボッグスとグレース・リー・ボッグス夫妻が出てくるけれど、そこも多分盛られていると思う。けど彼らがマルコムXを上院議員にしようとしていたのは本当。

劇中の流れる80代のラップがとても渋すぎる。Netflixと80年代とラップと言えば『ゲット・ダウン』なので、同じ関係者制作なのかな?と思ったら、全然関係ないらしい。しかもファブ・ファイヴ・フレディがバリーに黒人文学を紹介していく露店古本屋のおっちゃんとして登場!NYの80年代の雰囲気凄く出る。やっぱりNetflixはその辺が絶妙に上手い。

今回、オバマ大統領を演じた俳優はほぼ新人。オーストラリア出身。とても良かった。『Southside With You』のオバマ役とは違い、ちょっと甘いルックス。『Southside With You』のオバマが、月9で少女漫画の主人公が玉木宏とか小栗旬で完璧に実写化されたようなオバマなら、この作品のオバマはちょっと屈折してもがき苦しむ山田孝之とか藤原竜也みたいなオバマ。

嗚呼、オバマ大統領政権も終わっちゃうなんだなー、なんてしみじみと思ったりします。その前のブッシュw政権がガソリン代が急騰で物価の上昇が半端なく、なのに給料全然上がらないし、希望も夢もない、戦争だらけのク×みたいな政権(普段ここまで口悪くないけど、この言葉以上にぴったりな言葉がおもいつかない)だっただけに余計に。今じゃ、ガソリンも2ドル以下で安定しているし、物価もあれ以上には上がっていない。8年間、色々あったけれど平和だったなーと。安心してアメリカで生活出来た8年間でした。嗚呼、本当に嫌!これからオバマが大統領じゃないアメリカで生活する事が。

 トリビア
Netflixオリジナル映画。バラク・オバマ大統領がLAの大学からNYの名門コロンビア大学へ編入した頃を描くドラマ作品。そのオバマ役にはオーストラリア出身の新人デヴォン・テレルが抜擢。トロント映画祭でプレミア上映。
Netflixにて2016年12月16日から独占配信開始。

 その他

 受賞歴

 サウンドトラック


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 インフォサイト
http://www.imdb.com/title/tt5477566/
https://en.wikipedia.org/wiki/Barry_(2016_film)
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Last Modified: 2016-12-19
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