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●● レビュー 孤高の男ティーンのトミーはハーレムで靴磨きの仕事をしながら、ヒットマンの手伝いなどの犯罪にも手を染めていた。NY警察で差別的なマッキニー(アート・ランド)と絡んだ時に50ドル足りないとトラブルとなり、彼の権限で刑務所に入れられた。10年後成人したトミー(フレッド・ウィリアムソン)は、刑務所から出た後には、マフィアの政界に浸透していき、ハーレムを牛耳る程となった。更には、ニューヨーク全体を手に入れたが... アメリカン・インターナショナル・ピクチャーズ(AIP)がお得意の復讐劇ではあるが、他の作品とは違う。主演のフレッド・ウィリアムソンらしい男のロマンが詰まった作品。この作品が面白いのが、登場人物全てが「悪」。そしてこの映画のテーマが「孤独」。トミーを捨てた父はもちろん「悪」だと思うし、家庭を守る母も忙しさのあまりにトミーにあまり気をかけらなかった「悪」(と呼んでしまうには、さすがに抵抗はあるが)。トミーが全てを手に入れた時に、母にプレゼントという形でしか愛情表現出来なかったのは、やっぱり母親の愛情不足だったのかもしれないと思うのだ。また唯一愛した女性であるヘレン(グロリア・ヘンドリー)にですら、乱暴をしてしまう。孤独の男は愛し方すら知らずに暴力でしか解決できないのだ。その彼女への優しさを友達を介してしか与えられない不器用な男。 ジェームス・ブラウンの曲が映像に、より一層の色を与える。そして、主人公のトミーがニューヨークで一番有名なティファニーの店の前から駆けずり回るシーンは圧巻。また、そのシーンで映画と分かってない人々が、主人公に駆け寄ったり、または無視しているシーンは、ニューヨークという都会を物語っているように思えた。 孤独だった為に人の愛し方を知らずに更に孤独になってしまう。そういう男はやっぱり孤独に終わるものだ。フレッド・ウィリアムソンみたいな人が演じると、孤独は切なさと共にロマンを感じ母性本能をくすぐられる。 (Reviewed >> Unknown, 10/25/01, 9/07/07:TV&DVDにて鑑賞) |
●● 100本映画 Not Yet |
●● トリビア こちらが前編で「ハーレム街の首領」が続編。渋い演技で知られている、フレッド・ウィリアムソンの魅力がつまった作品で人気の高いアクション映画。ちなみに、ウィリアムソンも元フットボール選手だった。 サウンドトラックは、ジェームス・ブラウンとフレッド・ウェズリーが担当した。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック 1. Down and Out in New York City2. Blind Man Can See It 3. Sportin' Life 4. Dirty Harri 5. Boss Listen 6. Make It Good to Yourself 7. Mama Feelgood - Lyn Collins 8. Mama's Dead 9. White Lightning (I Mean Moonshine) 10. Chase 11. Like It Is, Like It Was Soundtracks from Amazon.co.jp |
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●● インフォサイト http://imdb.com/title/tt0069792/http://en.wikipedia.org/wiki/Black_Caesar_%28film%29 http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=241909 |
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