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Cast >>Demetrius "Big Meech" Flenory, Terry "Southwest T" Flenory, Barima "Blue Davinci" McKnight, Chad Brown, William "Doc" Marshall ...
Director >>Don Sikorski
Writer >>Don Sikorski
Producer >>
Genre >>Documentary
Country >>USA

 総合ポイント 3.5点/5点満点中
内容 >>3 演技 >>N/A 演出 >>4 音楽 >>3

 レビュー
Balling in the club, bottles like I'm meechy...
デトロイトのサウスイーストでコカインをストリートで売りさばく売人として高校生の頃には有名となっていたデトリアス・”ビック・ミーチ”・フレノリーとテリー・”サウスウエストT”・フレノリー兄弟。そのうち2人はアトランタやセントルイスをはじめとする全米各地に広がった「ブラック・マフィア・ファミリー」の頭としてキロ単位のコカインを動かし、億単位の富を築いていた。そんな彼等BMFの栄光と転落を追うドキュメンタリー。

『奴らに深き眠りを (1997)』の暗黒時代に台頭したバンピー・ジョンソン、『アメリカン・ギャングスター (2007)』のベトナム戦争後に台頭したフランク・ルーカス、『ニュー・ジャック・シティ (1991)』の主役ニノ・ブラウンのモデルだといわれているクラック時代に台頭したニッキー・バーンズなどなど... 麻薬の世界で頂点を極めたギャングスタは多い。このフレノリー兄弟はゼロ世代のギャングスタであろう。兄のデトリアスはラッパーとしても活躍しようとし、ラッパー達とも積極的に交流を深め、ギャングイズムをラップに持ち込んだ。そんな男達もいずれは転落する。DEA(麻薬取締局)や警察の辛抱強い捜査があったのだ。こういう麻薬カルテルの話は、どのように麻薬を動かしていたのか?という話も面白いが、やはり天罰が下る転落の話が一番面白い。どの人が裏切るのかというのも見物になる。

普通に会社を設立していたら、あんな大きな組織を束ねていた位だから、社長として今頃良い生活をしていたのかもしれない...とは思いたくない。やっぱりそれは裏の社会で悪い事をしていたから、彼等はあそこまで成り上がれたのだ。貧乏だから麻薬を売らないと無理といういい訳で同情は出来ない。リック・ロスのように真面目に看守の仕事して、俺はビック・ミーチだと思うわ!と、いきがってラップして稼いでいる奴の方が頭良くて立派なのである!!みんなに色々言われても!
(Reviewed >> 2/13/15:ストリーミングにて鑑賞)

 100本映画
I think I'm Big Meech, Larry Hoover, Gettin' work, hallelujah, One nation under God,My Rolls Royce triple black, I'm geechy, Balling in the club, bottles like I'm meechy...
と、いきなりリック・ロス(洋ナシちゃん)の「B.M.F」のライムから始めました。まあこの曲のタイトル自体が「BMF」なのですが、この曲に出てくるBig Meech(ビック・ミーチ)やMeechy(ミーチー)が、このドキュメンタリー映画の題材となっているデメトリアス・フレノリーというガバメントネームを持つビック・ミーチであります。ビック・ミーチと弟のテリー・フレノリー(サウスウエストT)は、デトロイト出身の麻薬小作人(売人だけど下っ端でストリートで売りさばく系)から、「ブラック・マフィア・ファミリー(BMF)」まで作り上げ麻薬カルテルにまでのし上がった兄弟。高校時代から麻薬を売り始め、そして逮捕されるまでの2005年まで、総額250億円稼いだと言われているけれど、もっと稼いでいるかもね?

という訳で、デメトリアス・フレノリー(1968年生まれ)とテリー・フレノリー(1970年生まれ)は、車の都デトロイトのサウスウエスト地区に生まれ育った。貧しい2人は、高校の頃からストリートで麻薬を売り始めた。しかし下っ端の頃からその売る数が他と比べると多く、彼等は裏社会で台頭していく。ウェイン・ジョイナーというメキシコと繋がっている男と知り合った2人は、徐々に麻薬カルテルにまで発展していく。ビック・ミーチはアトランタに移住し、そこで表向きのリムジンカーサービスの会社を興す。その会社は彼等にとって都合が良かった。麻薬を動かす為にも、リムジンに隠し、そして移動まで出来たのだから。そうして、彼等は徐々に全米に広がっていく。デトロイト、アトランタ、セントルイス、ロサンジェルス、フロリダ...などなど...と進出していった。サウスウエストTは、麻薬を売るマスターマインド。色々な指示を怠らなかった。ビック・ミーチは逆に下の男達に電話での指示は全くしなかった。足がつかないように。しかし、ラップに非常に興味があって、特にアトランタのラップが好きで、それでアトランタに移動したのもあった。ビック・ミーチはアトランタで非常ーーーに派手なライフスタイルで遊んでいた。リック・ロスは、上のライムで「俺のロールス・ロイスはトリプル・ブラック(内装から外装からタイヤのリムも全部黒という意味)...」とラップしてますが、実際には白。当時アメリカでは白は買えず、わざわざ中東から自分で取り寄せて白のロールス・ロイスを乗っていたらしいっすよ!という事で、ヒップホップ好きだったビック・ミーチは「BMFエンターテイメント」っていう会社も設立。Bleu Davinciというアーティストと契約。って、結局彼も麻薬売りに関係させられるんだけど。でもその会社では自ら曲を作ったり、ミュージックビデオを作ったり、ストリート系のDVDマガジン作ったりした。けど、多分みんな知らないでしょ?って事は売れてないんだね、ラッパーとしては。でもヤング・ジージーやファボラスなどと親交があって、ヤング・ジージーとグッチ・メインのビーフの時には、BMFが後ろに居たというのは有名な話だね。

ビック・ミーチは派手な生活を好んでいたけれど、そんな生活を心配していたのが弟のサウスウエストT。彼は『American Gangster / アメリカン・ギャングスター (2007)』のフランク・ルーカスと同じく目立つを警察に目を付けられると分かっていたんだよね。でもビック・ミーチは止めなかった。「俺たちのストリートで起こっている事を知らせるんだ」と、売れて伝説となっているN.W.Aが言うとかっこいいけど、ラッパーとして売れていないビック・ミーチが言うと「は?」位にしか思えない。ラップというのは残酷で、自分の身の回りで起きた事を音楽に乗せて伝えるだけでは、観客には響かない事が多々ある。ジェイーZやナズにビギー、そしてN.W.AのイージーEもそうだけど、元は麻薬の売人っていう男も多い。その経験からのライムも当然。でも彼等にはやっぱり断固とした才能があったんだよね。ビック・ミーチには残念ながら無かったけど。しかも巨大カルテルのドンってなると、やっぱりちょっと引くわ。自分の手は汚れないからね、ドンは。

という事でフレノリー兄弟は、2005年に御用。このドキュメンタリーでは、DEAがかなり根気よく彼等を追っていたのが垣間見れます。凄いね。しかも実際には派手なビック・ミーチから逮捕に至ったのではなくて、真面目に?麻薬を売っていたサウスウエストTから情報が漏れて逮捕。

洋ナシちゃん事リック・ロスは、昔に看守していた事で、ラップしている事と実際が違い過ぎる!と、とかく批判される事も多いのですが、私に言わせれば、その方が良いじゃん!って事です。リック・ロスがアホみたいに犯罪に手を染めていなくて良かったよ。真面目に働いて、想像力働かしてラップして何が悪い!この世が全て「リアル」だったらつまらないぞ!芸人の話もつまらなくなるし、SF映画も無くなるだろうし、妖精だっていなくなっちゃうんだから!

と、またくだらない裏社会に詳しくなってしまった。って、こういうのを見て「リアルだ!」とか言う青年が出ない為にも、下げますよ、私は。犯罪者を上げるものですか!何が一番「リアル」かというと、確実にみんな刑務所に入ってますからね。フレノリー兄弟も禁固刑30年。出てくる時には60代。女好きらしいですが、出てくる時にはもうほぼ出来ませんねー!まあ彼等も刑期をちゃんと終えて、セカンドチャンスでまともになったら、その時は褒めますけどね。それまでは、ダサっ!

 トリビア

 その他

 受賞歴

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http://www.imdb.com/title/tt2569466/
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Last Modified: 2015-02-14
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