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Cast >>Madala Mphahlele (Luther 'Snowman' Daniels), Nigel Davenport (Lt. Ben Deel), Ken Gampu (Steve Chaka) ...
Director >>Christopher Rowley
Writer >>Bima Stagg
Producer >>Martin Wragge
Genre >>Action
Country >>South Africa

 総合ポイント 4.75点/5点満点中
内容 >>4 演技 >>5 演出 >>5 音楽 >>5

 レビュー
After Death of Blaxploitation
南アフリカのヨハネスブルクにて、ギャングの一人が殺された。現場には刑事のディール(ナイジェル・ダヴェンポート)と新聞記者のスティーブ(ケン・ガンプ)が駆けつけた。それから幾度も地元のギャングが殺される事件が発生。スティーブの書いた記事を見て、犯人がスティーブに接触し、単独インタビューに応じた。彼らは街のギャングを一掃する「ウォー・オン・クライム(War on Crime)」という集団だという。そんな彼らをヒーロー扱いする者も居たが、ディール刑事とスティーブは何か別の目的があると信じていた...

南アフリカ産のブラックスプロイテーション映画である。面白い事にアパルトヘイトの中での作品なのに、アパルトヘイトという言葉は一切出てこない。舞台を南アフリカにしただけのブラックスプロイテーション。これがロサンジェルスやニューヨークが舞台でも通用するだろう。アフリカらしさはひとつもない。でも、これは面白い。白人の刑事と黒人の新聞記者が同等に事件を追う。しかも協力して。今の時代にこの作品を見たら、アパルトヘイトの時代だと忘れてしまうだろう。そして悪人も黒人と白人の混合なのである。脚本はこの映画でも悪人役で出演している白人のビマ・スタッグ。スティーブというキャラクターを上手く膨らませていたと思う。最後の種明かしも中々。

作りもかなりスタイリッシュ。特に最後のエンディングはカッコ良い。曲もアメリカのブラックスプロイテーションに負けない位のファンク。1978年はアメリカでは完全にブラックスプロイテーションは死んでいた。南アフリカの地で復活していたとは!!
(Reviewed >> 1/22/11:DVDにて鑑賞)

 100本映画
南アフリカ産のブラックスプロイテーション映画。珍しいでしょ?最近になって正規版がDVDとなって登場。ブラックムービーを愛するコミュニティではちょっとした話題になりました。早速私も買いました。コアなコミュニティの間で話題になるだけあって、さすがに面白い!

主役は当時から世界的スターだった南アフリカの俳優ケン・ガンプが演じるスティーブ。彼が新聞記者を演じている。もう一人の主役が、白人の刑事のディール。南アフリカのヨハネスブルクでは、ギャング達が何者かによって殺されるという事件が続く。担当しているのがディール刑事で、いつも現場にすぐに現れるのがスティーブ。2人は前々から事件について協力し合う仲でもあり友人でもあった。スティーブの書いた記事を見て、犯人グループが接触し独占記事を書かせる。「ウォー・オン・クライム」というグループだと言う。街の悪い者達を始末していく彼らは、アンチヒーロー的扱いを受けるが、スティーブとディール刑事には何かしっくり来なかった。捜査をしていくと...

という感じなのですが、上にも書いている通り、普通ーーーなブラックスプロイテーションでしょ?ロサンジェルスとかニューヨークが舞台でも全然違和感無い。いや、さすがに風景とかで畑とか出てくるので、ニューヨークは無理かな?でもロサンジェルスならそれでも全然違和感無い。アパルトヘイト真っ只中の南アフリカで、それについての言及が一切無し!だって、この頃一番アパルトヘイト撤退に向けて動いていた時期ですよ。ソウェト蜂起が1976年で、それから運動が活発化していき1980年代に突入。一番敏感な時だったと思うのです。でもこの映画は「アパルトヘイト」の言及をせずに、それに寡黙に討議している感じを受けましたね。アパルトヘイト政策時代の1950年にシドニー・ポワチエが「Cry, the Beloved Country / 泣け!愛する祖国よ (1951)」を撮影している時に、ヨハネスブルク市内のホテルには泊まれる事が出来ずに、毎日何時間も掛けて車で通わないとダメだったと言っている。そんなアパルトヘイト時代に、この映画はケン・ガンプ演じる主役と、白人の刑事は互いに協力し合うのですよ。しかも同等の立場で。白人刑事は決して上から目線じゃないのです。更に言えば、悪役達も黒人と白人の両方。白人の悪役は黒人に雇われている感じ。さらにさらに、黒人から白人が脅されるなんて場面も。口すっぱくして言いますが、アパルトヘイト時代ですからね。ネルソン・マンデラはまだ監獄ですからね。

でもそれだけじゃないのです。ケン・ガンプ演じるスティーブと親との関係の種明かしとか、エンディングの車のライトとか、さらにエンディングクレジットとか、アメリカのブラックスプロイテーションでも出来なかったようなお洒落なカッコ良さ!ちなみにDVDジャケットで銃を持っているフラワーチルドレンみたいな白人の役者が脚本も担当している。

最近はこういう誰もまだ見てないのに面白い作品に出会えると、よだれ垂らしてゾクゾクしちゃう自分が居ます。ブラックスプロイテーション的面白さと、ブラックムービー的面白さの二つを兼ね備えたこれは本当に良作!!!

 トリビア
南アフリカ産のブラックスプロイテーション映画。「Black Trash」や「Soul Patrol」というタイトルでビデオ発売されていた。


 その他

 受賞歴

 サウンドトラック


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Last Modified: 2010-11-21
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