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●● レビュー Not everyone can feel that lightsテキサスの小さな町オデッサの住人は、州大会で何度も優勝している地元の高校フットボールチーム「パーミアン」を何よりも楽しみにしていた。1988年のチームは、将来NFL入りさえ可能と思われるスター選手のジェームス・”ブービー”・マイルス(デレク・ルーク)や、クォーターバックのマイク(ルーカス・ブラック)、父親も高校のスター選手だったドニー、頭脳明晰なチャべス、体格に恵まれたアイボリー等を擁し、町の大きな期待となっていた。選手やコーチのゲインズ(ビリー・ボブ・ソートン)は、そのプレッシャーを強く感じ... アメリカでのアメリカンフットボールの人気は絶大だ。日本人の想像を遥かに超えていると思う。特に、南部の田舎町での熱狂振りは、この映画で描かれている通りだと思う。何もテキサスのオデッサだけに限った事じゃない。全米中にこの映画と同じ環境の人々は存在する。またその熱狂あまりに感じる、「勝って当然」というプレッシャーは相当なものだと思う。台詞にあったように「17歳だなんて感じない」に説得力を感じる。 今回は、選手それぞれにも焦点を合わしたので、いつの間にか彼等を応援している自分が居る。でもそれは、映画での地元との応援とも違う応援。「17歳らしく生きて欲しい」という応援。その上で、試合に勝てたら最高だろうに。 またスポーツは残酷な面もある。期待し、夢を持ち、才能をすら味方につけて実現しそうな一歩手前ですら、たまに残酷にも選手生命を簡単に奪う。スポーツで長年活躍できるのは、ホンの一握り。でも勝つとかやり遂げるという達成感、または恵まれた才能のもと、大きな金額を手にして、今までの生活をガラリと変えたいという達成感を得る為に、限界まで頑張る人たち。そういう頑張っている姿に、私はいつも熱くなる。そのスポーツを見て熱くなるのと同じように、映画を見ていても熱くなる。そして、挫折した者の涙を見て、私も切なくなり一緒に涙する。 あの燦々と輝く舞台での光や歓声は、その舞台で実際に頑張っている者にしか体験できないものだと思う。でも、見ているだけの私達観客も、この映画でその光を少しでも体験できるかもしれない。少なくとも、一緒に熱くなり感動して涙が出るかもしれない。 (Reviewed >> 7/11/07:DVDにて鑑賞) |
●● 100本映画 どちらかと言うか...断然に上の野球よりもフットボール派です。Allcinemaさんでの皆さんの感想が結構辛辣なんですねー。この映画、その誰かも書いてますが、アメリカでは話題になってました。今は、テレビシリーズも始まって、そこそこの人気があるみたいです。 私、ボロボロに泣いてしまいました。夜中に声出して嗚咽です。これって、あそこだけの話じゃないんですよね。こういう地域はアメリカかを探せばどこにでもある。南部だけじゃないと思う。無茶苦茶感動していたので、フットボールおたくのうちの夫と書いて、オッサンに映画を見てたっけ?と聞いたら「テキサスの話なんか見るか!」(なぜか超テキサス嫌い...笑)と言われ、でも続けて「そういう映画見なくても、自分で経験した事だからね」と言ってました(つーか、タイトルしか言ってないのに映画の事よく知ってるじゃん)。うちのオッサンも高校フットボールで活躍して、将来はプロで活躍したかった人。自分がかなりオーバーラップしちゃうんでしょうね。しかも、その夫が在籍していた当時はいい選手が揃っていて、スター選手も居た。未だに地元の新聞が、その当時のフットボールチームについて書いてあるのを見つけて、ビックリした事もある。今でもフットボール体のオッサンは、どこに行っても選手と間違えられてしまう。NFLのチームのジャージを着ていた時には、サインを求められた事もある。一般のオッサンなのに、サイン貰ってもガッカリかと... うちの夫は、この映画でいう所のブービーみたいなスター選手ではなく、どちらかと言うとアイボリーみたいな感じだったと思うのですが、彼の高校でのブービーみたいな人とかの話を聞いて、ちょっと胸が詰まる思いでした。 ま、でもこの手の話は、フットボールに限らずある話ですよね。ドン・チードルが主役のバスケット映画「リバウンド」(マーティン・ローレンスのとは別)っていう映画でもそうだった。上の野球でも、ジョシュ・ギブソンもその1人かもしれないし。 話が映画からずれました。 監督が「Great White Hype」でデーモン・ウェイアンズに負けた男ピーター・バーグです。いつも同じ紹介でごめんなさい。その彼の印象が強いんですよね。後は「コーキー・ロマーノ」のお兄ちゃん。後は「コラテラル」にもちょこっと出てましたか?そのピーター・バーグが、元々の原作者と従兄弟っていうから、奇遇ですね。映像が凄く寂れた町の雰囲気とか出ていていいんですが、カメラがチョコチョコ動くのが好きじゃないかな... ブービーと叔父さんの関係が泣けました。DVDのボーナス映像では、実際のブービーやらこの叔父さんとか沢山出ているのがあるのですが、それも必見です。この叔父さんの名前、L.V.っていうんですが、そういえば前にクーリオと一緒にやっていたL.V.っていますよね。大柄の。叔父さんの体格もL.V,並でしたわ。 私は、この手の「才能があるのに...」系の映画に弱い事が、この映画と上の映画でよーく分かりました。私の泣き所。 (0027本目) |
●● トリビア テキサスの実在するオデッサの町の高校を舞台に書かれた同タイトルの小説の映画化。その小説を書いたH.G. ビッシンガーの従兄弟で俳優・監督のピーター・バーグが映画化した。実際と映画は少し違うようなので、Wiki(英語版)を参照してください。 選手のブービーを演じたのが「アントワン・フィッシャー」のデレク・ルーク、マイクを演じたのが「ワイルド・スピード3 東京ドリフト」のルーカス・ブラック。またカントリーシンガーのティム・マックグローが出演したのも話題に。アイボリーを演じたリー・ジャクソンは、アリーナフットボールの選手をしている。 タイトルは高校フットボールの試合は金曜日の夜行われる事から。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 * ESPY Awards2005 Won ESPY Best Sports Movie * MTV Movie Awards 2005 Nominated MTV Movie Award Breakthrough Male: Tim McGraw * Teen Choice Awards 2005 Nominated Teen Choice Award Choice Movie: Drama * USC Scripter Award 2005 Nominated USC Scripter Award * Young Artist Awards 2005 Nominated Young Artist Award Best Family Feature Film - Drama |
●● サウンドトラック 1. "Terminator X to the Edge of Panic" - Public Enemy2. "Wild Side" - Motley Crüe 3. "Fool Proof" - Joey Scarbury 4. "It's Tricky" - Run-D.M.C. 5. "Black Steel in the Hour of Chaos" - Public Enemy 6. "Nothin' but a Good Time" - Poison 7. "Louie Louie" 8. "Shoot for Thrills" - L.A. Guns 9. "Grandioso March" 10. "Hawaii Five-O Theme" 11. "Bring the Noise" - Public Enemy 12. "Got My Mo Jo Working" - Jimmy Smith 13. "Barbara Ann" 14. "Dixie" 15. "Rock and Roll Part 2" 16. "Just Got Paid" - ZZ Top 17. "New Noise" - Refused 18. "Welcome to the Terrordome" - Public Enemy 19. "Jack & Gen" - Adam Smalley 20. "I Wanna Be Your Dog" - The Stooges 21. "Sonho Dourado" - Daniel Lanois 22. "Seagull" - Bad Company 23. "Your Hand in Mine," - Explosions in the Sky 24. "A Poor Man's Memory," - Explosions in the Sky 25. "First Breath after Coma" - Explosions in the Sky Soundtracks from Amazon.co.jp |
●● 関連記事 * 映画秘宝EX涙の千本ノック! スポーツ映画大全集にて映画の紹介 |
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●● インフォサイト http://imdb.com/title/tt0390022/http://en.wikipedia.org/wiki/Friday_Night_Lights_%28film%29 http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=321910 |
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