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Cast >>Paul Winfield (Gordon Hudson), Carl Lee (Bee Bishop), David Downing (Otis Russell), Tony King (Roy Green), Gilbert Lewis (Spanish Harry), Carl Gordon (Luther the Pimp), Nathan C. Heard (Big Pink), Grace Jones (Mary) ..
Director >>Ossie Davis
Writer >>Howard Friedlander, Ed Spielman
Producer >>Robert Schaffel
Genre >>Action
Country >>USA

 総合ポイント 5点/5点満点中
内容 >>5 演技 >>5 演出 >>5 音楽 >>5

 レビュー
Renaissance Man's War
グリーンベレーに所属し、ベトナム戦争から無事に帰郷したゴードン(ポール・ウィンフィールド)。しかし帰りを待つ筈の妻はヘロインに溺れ亡くなっていた。故郷ハーレムを見渡すと、そこは麻薬の巣となっており、売人が街で幅を利かせていた。ゴードンはかつての仲間に接触し、妻の死の仇をとる事にし、麻薬組織を攻撃する事を始めたが...

監督としてそして活動家としても才能を発揮する俳優のオシー・デイビスの監督作品。オスカーにもこの映画の制作年にノミネートされていて脂の乗ってるポール・ウィンフィールドが主演。オシー・デイビスはこの作品以外にも「ロールスロイスに銀の銃(1970)」というアクション映画をブラックスプロイテーション時代に制作している。そちらは原作がある刑事アクションだが、こちらは割りとオシー・デイビスの活動家としての面を伺わせる政治的なアクション映画だ。主人公が歩くハーレムの街には、ペイントで「H・ラップ・ブラウン(ブラックパンサーの政治犯)を開放せよ!」という落書きをわざと映したり、台詞で「みんなは黒人の詩人というとラングストン・ヒューズの名前を出すけど、俺はポール・ローレンス・ダンバーの方が好きなんだ」とか言わせたりする。そして主人公は町の状況に絶望し、何とか良くしようと、悪者を暴力的に始末していく。今だったら、もっと別の方法で仕返しするのかもしれないが、ベトナム戦争やブラックスプロイテーションという時代が、主人公やオシー・デイビスをそうさせたのかもしれない。

あの絶望的なベトナムからやっと無事に帰ってきたかと思えば、懐かしい故郷はそれよりも地獄であった。故郷の為にまた銃を握る決断をする。なんとも切ない設定である。だからこそ、この映画のラストはその地獄に居た人々にとって、開放された気分になる爽快なラストだったに違いないと思いを馳せる。時代がこの映画を面白くし、そして切なくする。そんなエポックメーカーな映画だ。
(Reviewed >> Unknown, 1/17/11:ビデオにて再見)

 100本映画
ビデオ録画していた作品で、未だDVD化されていない作品をDVDに落とすという作業をしていて、この作品をしている時に、ついついまた見てしまいました。

大好きなポール・ウィンフィールドが主役。ベトナム帰りのグリーンベレーを演じております。監督がこれまた大好きなオシー・デイビス。俳優としても大好きですが、監督・脚本家としても大好き。これを見ると、スパイク・リーが如何に影響を受けたか、良く分るんです。とは言え、ブラックスプロイテーション時代に作られた作品。この作品もモロにブラックスプロイテーション映画でもあります。ポール・ウィンフィールドにオシー・デイビスでブラックスプロイテーションというのは、どう考えても贅沢すぎる。なんで、オシー・デイビスがブラックスプロイテーションなんかをやるんだろう?と考えてみる。選択が無くて、仕方なかったのかなーとも思う。でもその中で、オシー・デイビスは自分の主張や意見をバリバリに入れてくる。だから、ポール・ウィンフィールドも出たのかもしれない。だから一癖も二癖もある、他とは違うブラックスプロイテーション映画に仕上がっているのです。その癖がたまらなくやみつきになります。

ポール・ウィンフィールド演じる元軍人のゴードンが、故郷のハーレムに戻ってみると、そこはドラッグに溺れた人々ばかりで、ピンプや売人が街を賑わしていた。ゴードンの帰りを待つ筈の妻もゴードンが居ない寂しさ故か、ドラッグに溺れ死んでいた。ハーレムの状況に嫌気を感じたゴードンが、元の仲間を集めて自警団を発足。彼らは軍での経験を生かして、ドラッグの売人を追い詰めていく。まず、設定が良い。ゴードンはたんなる軍人じゃなくて、エリートのグリーンベレー所属。ベトナムというドロドロした戦争から無事に帰ってきて、自身はドラッグにも溺れてない男。仲間にも、図書館に入り浸って勉強ばかりしているビーが居る。彼はラングストン・ヒューズよりもポール・ローレンス・ダンバーが好き。そういう台詞なんて、この映画には絶対に不要なのに、デイビスはわざと入れているように感じた。そのビーが、自警団を作った時には、グリーンベレーの制服じゃなくて、黒人部隊の昔のバッファローソルジャー風の制服を着ていたりする。ゴードンがハーレムの町を歩いていると「Free H Rap Brown(H・ラップ・ブラウンを解放せよ)」とか書いてある所をわざわざ通る。そういう細かい所に、オシー・デイビスイズムが見られるのが面白い。これは、完璧にスパイク・リーが手本にしている部分。最後も「Sweet Sweetback’s Baadasssss Song / スウィート・スウィートバック (1971)」と同じで、「The Man」には屈しなかった!!

とは言え、今だったらオシー・デイビスも暴力や爆発を使って、こういう風に描く事は無かったかもねーとも思います。時代がそうさせたんだと思う。でも、時代がこのような映画を作らせたとしても、オシー・デイビスは自分を映画に残している。時代がどうでも自分の映画が作れるって事。そういう所がこの映画のカッコ良さですね。ブラックスプロイテーションだからという訳でなく!

ちなみに、私のサイトでポスターがない作品にデフォルトで使っている画像は、この映画のパロディ画像。気づいてました??

ちなみに、ちなみに...「Boomerang / ブーメラン (1992)」や「007/美しき獲物たち」等で強烈な印象を残しているグレース・ジョーンズ嬢のデビュー作。パイオツ出して頑張ってるのですよ!

 トリビア
オシー・デイビスが監督した、ベトナム帰還兵を描いたアクションムービー。主演には、「サウンダー」でオスカー主演男優賞にノミネートされたポール・ウィンフィールド。

グレース・ジョーンズの映画デビュー作。

 その他

 受賞歴

 サウンドトラック
1. Child of Tomorrow - Barbara Mason
2. Just Plain Luther - Badder Than Evil
3. He'll Be There - Badder Than Evil
4. Roberta's Theme - Badder Than Evil
5. Harlem Dreams - Badder Than Evil
6. Come On and Dream Some Paradise - New Birth
7. Tell That Man To Go To Hell - Badder Than Evil
8. Child of Tomorrow - Badder Than Evil
9. Super Shine #9 - Sister Goose and the Ducklings
10. Hot Wheels (The Chase) - Badder Than Evil
11. Child of Tomorrow - Barbara Mason

Soundtracks not available

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 リンク
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 インフォサイト
http://www.imdb.com/title/tt0070124/
http://en.wikipedia.org/wiki/Gordon%27s_War
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=7662

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Last Modified: 2008-09-17
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