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Cast >>Esai Morales (Enrique), Judy Reyes (Angela), Harmony Santana (Michael / Vanessa) ...
Director >>Rashaad Ernesto Green
Writer >>Rashaad Ernesto Green
Producer >>Michelle-Anne M. Small
Genre >>Drama
Country >>USA

 総合ポイント 4点/5点満点中
内容 >>4 演技 >>5 演出 >>4 音楽 >>4

 レビュー
"You didn't raise me!!"
エンリケ(イーサイ・モラレス)は、3年の刑を経て、家族が待つ”ガン・ヒル・ロード”沿いにある家に向かった。しかしその途中で仲間に呼び止められた。家に戻ると、家族が用意していたケーキは既に食べた後で、妻のアンジェラ(ジュディ・レイエス)も少しイラついており、大きく成長した息子マイケル(ハーモニー・サンタナ)はそそくさと友人と家を後にした。エンリケの居ないたった3年間で、彼等の家族は変わり、エンリケはなんとか居場所をみつけようとするが...

俳優もやっているラシャード・アーネスト・グリーンが、有名なニューヨーク大学の映画学科の卒業論文として制作した長編作品。サンダンス映画祭にて公開された。最近のニューヨークが舞台の作品は、アフリカ移民のお話が多かったが、これはヒスパニック家族の物語。お父さんのエンリケを演じたイーサイ・モラレスはプエルトリコ系、お母さんのアンジェラを演じたジュディ・レイエスはアフロ・ドミニカン系。その間に生まれたマイケルは、思春期を向かえ、性に目覚めたけれど、トランスジェンダーとしての自分と見つめ合っていく。そんなまだ16歳なのに、性マジョリティとして戦っていく。お母さんと2人で住んでいた時には、お母さんはすんなりと受け止めてくれたけれど、お父さんが帰って来た時に、お父さんは真っ向から反対する。ただでさえ、突然帰ってきたお父さんは居場所がなく、息子もどう接していいか分からない。そしてヒスパニックはカトリック教が多く、父も敬虔なカトリック教なのは画面から伝わるので、益々息子には理解出来ない。不安定な親子関係が絶妙に描かれている。そして家族を演じた3人の演技もお見事。

決してハッピーエンドではないけれど、やっと家族がまた一つになったんじゃないかと思えた。少なくとも父親が居なかった3年間の溝と理解していなかった部分は埋まったという希望が見えるラストが感動的。
(Reviewed >> 3/9/13:DVDにて鑑賞)

 100本映画
何度も書くけど、イーサイ・モラレスは過小評価俳優よね。「ラ★バンバ」の義理の兄弟役とかさ、あれで主役のルー・ダイアモンド・フィリップスと共に名前覚えたもんね。いい名バイプレイヤーとは彼の事よ。そのモラレスが主役の作品。なんでも3月はラティーノ歴史月間らしいしさ、丁度いいじゃん。

監督はラシャード・アーネスト・グリーン。俳優もやってるらしい黒人ラティーノ監督。同じニューヨーク大学の映画学科に通っていて新人映画監督のディー・リースの「Pariah / 日本未公開 (2011)」と似ているね。同じくニューヨークが舞台。こちらはブロンクスにあるタイトルの「ガン・ヒル」通りが舞台。監督のグリーンはブロンクス生まれで育ち。ちなみにこの映画でお母さんのアンジェラを演じたジュディ・レイエスも生まれも育ちもブロンクス。彼女の場合はドミニカ系だ。

その「ガン・ヒル」通りにある家に3年ぶりに戻ってくるのが、イーサイ・モラレス演じるエンリケお父さん。3年間刑務所に居た。アンジェラはいそいそとお帰りなさいパーティの用意をしているけど、中々帰ってこない。息子のマイケルも、お父さんの帰りよりも友達と出かけたくて、ソワソワしている。途中、仲間に捕まって、やっと帰ってきたエンリケ。でも本当に帰りを待っていたのは、エンリケの実の母くらい。後は、何かよそよそしい。息子マイケルも、挨拶もそこそこに友達とお出かけ。エンリケの為に用意していたケーキもすっかり食べられている。マイケルは友達と出かけた先のクラブで、なぜか「ヴァネッサ」という名前でポエトリーを詠んでいた。そこで、とある青年がヴァネッサに声を掛ける。ヴァネッサはその男に本当の事を言う。「まだついてるの」と。エンリケが居ない3年間の間にエンリケの息子マイケルは、トランスジェンダーとしての道を歩んでいたのです。

エンリケがカトリック教徒という描写もされていて、その彼の信仰心が息子が女装をしているという事を許す事が出来ないでいる。でも、お母さんのアンジェラは今のマイケルの姿を受け入れている。一番多感な13歳からお父さんの存在が無かった事が、マイケルを変えたかもしれないという後ろめたさもエンリケにはあるのかもしれない。逆にマイケルはお父さんが帰って来てから、余計にトランスジェンダーとして突き進む。違法な注射とかもやってしまう。

ちなみにこの映画でマイケル/ヴァネッサを演じたハーモニー・サンタナは、本物のトランスジェンダー。化粧していくシーンとか、お父さんに無理矢理男である事を強要された後のシャワーシーンで大事な所を叩きつける所とか、実に生々しい。そしてそのマイケル/ヴァネッサをエンリケはスパニッシュで「パピ(パパ)」と呼び、でも友達は「マミ(ママ)」と呼ぶのが面白かった。そして夫婦間の微妙な関係。これも割りと生々しい。

この映画のラストは、「Pariah」みたいな清々しさはないけれど、エンリケお父さんとマイケルの溝がようやく埋まったんだわと思わせる、じんわりとくる感動。お父さんにとっては13歳の頃のマイケルのまま。息子は息子なんだよね。最後の2人の表情がこれまた... イーサイ・モラレスは本当にいい役者なんだってば!

 トリビア
俳優としても活躍するラシャード・アーネスト・グリーンの長編初監督作品。タイトルのガン・ヒル・ロードはNYのブロンクスにある道。そのブロンクスに住むラティーノ家族を描く。父親が3年の刑務所暮らしから、家に戻り父として夫としての自分を取り戻していくドラマ作品。

 その他

 受賞歴

 サウンドトラック


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 インフォサイト
http://www.imdb.com/title/tt1525838/
http://en.wikipedia.org/wiki/Gun_Hill_Road_(film)
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Last Modified: 2010-11-28
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