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Cast >>Calvin Mackie, Mitch Landrieu, Jacques Morial, Fred Johnson, Tanya Harris, Ray Nagin, Tracie L. Washington, Garland Robinette, Kathleen Blanco, Douglas Brinkley, M. Endesha Juakali, Phyllis Montana LeBlanc, Ned Sublette, Robert Tannen, Karen Carter, Ben Marble, Mary Howell, Anderson Cooper, Brad Pitt, Russel Honore ...
Director >>Spike Lee
Writer >>
Producer >>Spike Lee, Jon Kilik, Samuel D. Pollard
Genre >>Documentary
Country >>USA
Release (US) >>08 / 23 / 2010

 総合ポイント 4.75点/5点満点中
内容 >>5 演技 >>N/A 演出 >>4 音楽 >>5

 レビュー
Who Dat?
スパイク・リーが2006年に制作し放送したハリケーン・カトリーナのドキュメンタリー「When the Levees Broke: A Requiem in Four Acts / 日本未公開 (2006) (TV) 」のフォローアップ。

前作のパワフルさ故、もう前回のをなぞる位なのではないかと思っていた。いやいや今回もそのパワフルさを上回った、さすがスパイク・リーと思える力強い作品。前回もブッシュ政権を責める内容だったが、今回はもっと核心をついた作品だ。カトリーナ以降のニューオリンズの問題が沢山出てくる。住宅問題に被害者の精神状態、学校、犯罪などなど... 未曾有の地震を経験した日本にも、参考にする事がありそうだと思った。残念ながら反面教師としてだが。
酷い。とにかく酷い。有名になったFEMAのトレイラーにホルムアルデヒドの問題があった事は知らなかったし、1つの地区に5つあった学校が1つに減らされたり、街が壊滅した事を口実にして、新しいプロジェクトを始めるべく地上げをしたりと、まあ酷い。同じく被害を受けたミシシッピとの比較も興味深い。全てが政治と金。最悪である。自殺もアメリカの平均に比べて2倍と多いのも分かる。
ただハイチの地震は、この問題とは関係なかったとは思う。確かに政府の対応の比較としては興味深い。でもあそこまでこの作品の中で時間を割く必要はあったのかは疑問。

もう最初のフィルムの1コマからスパイク・リーなのだ。いつものテレンス・ブランチャードの曲にのった怒りのフッテージ写真。そこに問題がある限り、スパイク・リーが最高の形で怒り続けるのだ。
(Reviewed >> 6/3&4/11:DVDにて鑑賞)

 100本映画
スパイク・リーが監督したドキュメンタリー。話題となった「When the Levees Broke: A Requiem in Four Acts / 日本未公開 (2006) (TV) 」の続編。2005年にアメリカの南部を襲ったハリケーン・カトリーナ。その5年後にスパイク・リーがフォローアップし主にニューオリンズの今を中心に撮った。そして2009年、ニューオリンズの街は歓喜に包まれる。地元で愛されているニューオリンズ・セインツが初めてリーグチャンピオンとなったのだ。それまで万年負けチームだったセインツ。そのニューオリンズの嬉しい表情からこのドキュメンタリーは始まる。しかし、彼等の笑顔の裏にはとてつもなく沢山の問題が隠されていた。

オープニングには前作にも出ていたフィリス・モンタナ・ルブランの詩の朗読から始まる。彼女の詩からこの映画のタイトルは付けられている。その次からスパイクらしい映像と音楽。いきなり魂を抉られる。そしてセインツファンの嬉しそうな顔。ファンの一人が「これから(ニューオリンズは)生まれ変わるのよ!」と言う。その言葉の裏には沢山の問題が隠されている。その問題をスパイクは4時間で突いていく。カトリーナ以降、ニューオリンズの家賃が急騰した事。昔は380ドルだったのが今では800ドル。倍以上に跳ね上がっている。全てを失った人々はそれでは帰りたくても帰れない。そしてプロジェクト(低所得者向けの公営団地)を次々と閉鎖。そして有名になったFEMAによるトレイラー(移動式住居)。そのトレイラーになんとホルムアルデヒドが含まれていたとの事。そのせいか分からないが、トレイラーに住んでいた人にやたらと心臓病が多く発生し亡くなっている。そしてなぜかFEMAはミシシッピーには義援金を流し、ニューオリンズには渡さなかった。街の75%が壊滅したニューオリンズ、そして23%が破壊したミシシッピー。ミシシッピーは共和党の政治家達が支配していたからだといわれている。と、映画の内容を書くだけでも興味深い事ばかり。4時間あり、2時間づつ2夜に分けて見たとは言え、その長さを感じさせない面白さがあった。とにかく最初から最後までスパイク・リー印。あのスパイク・リーの会社「40 Acres & A Mule Filmworks」のクロージングにもある押し印の映像通り。個人的には前半の政治的な話も面白かったが、後半のニューオリンズ市警の腐敗も興味深かった。2度撃たれたラッパーが居て、一回目は白人で二回目は黒人から撃たれているのも興味深い。

日本も大きな自然災害を受け大きな被害が出たが、ニューオリンズのその後のようにはなって欲しくない。反面教師として参考になる。絶対に東北をこんな風にしてはいけない!

ちなみに俳優アンソニー・マッキーの兄が出ている(前作にも出ている)。彼はニューオリンズの大学で教えているドクターの称号を持つ兄上。しかもルイジアナの回復公共事業団体にも任命された程。顔は似てるような似てないような?でも話し方がそっくり!!ちなみにすきっ歯ではなかった。

 トリビア
スパイク・リーのハリケーンカトリーナのドキュメンタリー「When the Levees Broke: A Requiem in Four Acts / 日本未公開 (2006) (TV) 」の続編。同じくHBOにて2010年8月23日にパート1が、続く24日にパート2が放送される予定。

 その他

 受賞歴

 サウンドトラック


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 リンク
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 インフォサイト
http://www.imdb.com/title/tt1587373/
http://en.wikipedia.org/wiki/If_God_Is_Willing_and_Da_Creek_Don't_Rise
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Last Modified: 2010-07-31
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