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●● レビュー Growing Painsドリュー(ラレンズ・テイト)は、以前家を火事にする事故を起こしてからは、自分の殻に閉じこもり、人形のイアーゴーが彼の友達だった。1976年の独立記念日を母の実家であるマサチューセッツのマーサーズ・ヴィンヤードという島で過ごす事になる。ドリューの今までにないちょっと違った夏が始まる... 「おもいでの夏」を思わせるノスタルジックなドラマ。「おもいでの夏」が第二次戦争の1942年ならば、こちらは1976年。ベトナム戦争終了1年後である。この時代がノスタルジックに感じるというのは興味深い。またなぜか数は少なくない筈なのに、あまりメディアには登場しない黒人ブルジョア達の姿が見れるのも興味深い。彼等黒人ブルジョア達による普通のドラマ。ここでの悲劇も喜劇も、誰の身にも起こりうるドラマ。 ここでのラレンズ・テイトが、本物の14歳~16歳の少年にしか見えないのが凄い。実際の彼は19歳前後。しかも、この次の年にはあの「Dead Presidents」を撮っているのだ。「Dead Presidents」といえば、彼がベトナム戦争帰りの青年を演じた映画だ。しかも、この映画でのテイトは最初と最後では顔つきから体つきまで全く違って見える。ビックリする位に映画の流れと共に成長を見せている。 ただ、メアリー・アリス演じる祖母が母親をあっさりと許している所だけが残念なシーンだが、それ以外は東部のノスタルジックな雰囲気や70年代の雰囲気が良く出ている青春ドラマだ。 少年が青年になる。そして心の痛みが少年を大人にする。幾度も映画になったテーマだけれど、ここまでノスタルジックに、ここまで面白く演出したマティ・リッチの才能が光る。それを演じきったラレンズ・テイトのドラマチックな成長ぶりも見逃せない。 (Reviewed >> Unknown, 07/29/07:DVDにて鑑賞) |
●● 100本映画 Not Yet |
●● トリビア 「ストレート・アウト・オブ・ブルックリン」の監督として、センセーショナルなデビューを果たしたマティ・リッチ監督の作品。「メナス・II・ソサエティー」のラレンズ・テイトが主演。「ブラザー・フロム・アナザ・プラネット」のジョー・モートン、ジェイダ・ピンケット、「タップ」のスザンヌ・ダグラス、「ディープ・カバー」のグリン・ターマン、「星の王子NYへ行く」のヴァネッサ・ベル・キャロウェイ、「ハウス・パーティ」のAJ・ジョンソン、「ボーイズン’・ザ・フッド」のモリス・チェスナット等。また劇中に登場するシンガーグループは、実際にシンガーグループであるJadeが演じた。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック 1. Dancing Machine - Jade2. On And On - Gladys Knight And The Pips 3. Let's Get It On - Marvin Gaye 4. Fire - Ohio Players 5. Do You Like It - BT Express 6. This House Is Smokin' - BT Express 7. The Jam - Graham Central Station 8. Do It (Til You're Satisfied) - BT Express 9. Everything Good To You - BT Express 10. I Don't Know What It Is, But It Sho Is Funky - Ripple 11. Let's Get It On - Jade Soundtracks from Amazon.co.jp |
●● 関連記事 |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt0110137/http://en.wikipedia.org/wiki/The_Inkwell http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=19708 |
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