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Cast >>Tichina Arnold (Lena Baker), Peter Coyote (Elliot Arthur), Michael Rooker (Randolph County Sheriff), Beverly Todd (Lena's Mother), Randy McDowell (Lyle Jacobs) ...
Director >>Ralph Wilcox
Writer >>Ralph Wilcox
Producer >>Ralph Wilcox, Dennis Johnson
Genre >>Drama
Country >>USA

 総合ポイント 4.5点/5点満点中
内容 >>4 演技 >>5 演出 >>5 音楽 >>4

 レビュー
Locked up in vicious circle and discrimination, and die in vain
1944年4月30日、ジョージア州の小さな町に住んでいたレナ・ベイカー(ティチナ・アーノルド)は服を血で染めて製粉所から飛び出してきた。そこにはやはり血で染まった白人の男性(ピーター・コヨーテ)が倒れていた。レナはその男からずっと性的にそして精神的にも苦しめられ、3人の子供が待つ家には帰してもらえず、ずっと製粉所に閉じ込められていた。レナはその男の息子から足の悪いその男の世話をする事で、他の仕事よりもいい賃金を貰う事を約束されていたのだった。

この物語の主人公となるレナ・ベイカーは実在した人物で、ジョージア州で電気椅子で死刑となった最初の女性であり、未だに唯一の女性である。この映画は非常に難しい問題を我々に突きつけてくる。確かにレナ・ベイカーは若い時には間違いを沢山犯し、決して褒められるような女性ではなかった。弱い部分が沢山あった。町で元々評判の悪い男の世話をいいお金で頼まれた。きっと息子はレナの弱い部分に漬け込んだ所もあると思う。だからあのような悪循環に陥ってしまった。でも彼女の状況ではどうする事も出来なかった。
この映画の優れた部分はレナを聖人として描かなかったけれど、残された家族の為に素晴らしい母親をして描いた部分。そしてレナにメガネを上げた白人男性がいた事や、マイケル・ルーカーが演じた保安官のような微妙な立場の人を描いたことで全ての白人男性を悪く描かなかった点がある。

こういう歴史を見せられると、とても深く考えさせられてしまう。間違った歴史は繰り返されてはならないと言うが、これと似たような事件は世界各地でまだ起きている。その問題点を突きつけられて、胸が抉られる思い。
(Reviewed >> 9/18/10:DVDにて鑑賞)

 100本映画
見たかったんですよね。主役のティチナ・アーノルドはどうもコメディの要素が強い女優。クリス・ロックの中学の頃のブルックリンでの思い出をTVシリーズ化している「Everybody Hates Chris」のクリス・ロックのママ役は当たり役。その前の90年代にはマーティン・ローレンスの大ヒットTVシリーズ「Martin」のティーシャ・キャンベルの親友役でも有名。どちらの役もコミカルでいつも大声で怒鳴って怒っているような役。でも今回は本格的なドラマ作品。タイトルになっているレナ・ベイカーはジョージア州にて女性として初そして唯一の死刑囚となった人。生まれた時から貧乏で、母は洗濯や小間使いをしてレナを食べさせる。レナも小さい頃からコットン畑でコットン摘みをしていた。体が成長すると、悪い友人と共に所謂売春をして稼ぐようになる。そして見つかって逮捕され、かなり厳しいと有名な刑務所生活も体験。しかし、刑務所を出てからは母の世話により改心。3人の子供に恵まれて育てる。しかし学業もまともにしてなかったし、田舎なので仕事もなく、レナが昔捕まった事をみな知っている。そこに訪れたのが、白人のマックスという男。マックスの父アーネスト(映画ではエリオット・アーサー)は足が悪く誰かから面倒を見てもらわないとならない。しかし、アーネストは街でも有名な意地悪で面倒な男。誰もその仕事を引き受けない。そこでレナにその仕事を持ちかける。しかもいい賃金で。所がアーネストは評判以上の悪い男で、アルコールを使ってレナに性交渉を強要する。レナも弱い部分につけ込まれてしまう。

まあー、所謂悪循環でレナは最悪な状況にはまっていくんですね。しかも最後には死刑囚となってしまうんですから... たまにニュースになる誘拐して長い事閉じ込められるというああいう事件の問題点をよく突いていたと思います。

これまたティチナ・アーノルドと母を演じたビバリー・トッドがいい演技で見せてくれますねー。最悪な男を演じたピーター・コヨーテも素晴らしい。父は息子マックスにかなり抑圧されているんです。反対の父が息子を抑圧するのは良くあるパターンですが、これは違う。老人問題ですね。じゃま者にされてしまってる。だからこそ、レナが来た時にアーネストは歪んだ欲情を発散させてしまい固執する。そしてレナは黒人で女性そして元犯罪者という弱い立場を利用されてしまう。

この映画の制作・監督・脚本を担当したのが、ベテラン黒人俳優のラルフ・ウィルコックス。俳優としてはベテランだが、監督・脚本・制作は初めて。俳優としてはオシー・デイビス監督の「Gordon's War / ゴードンの戦い (1973)」でデビューし、「The River Niger / 日本未公開 (1976)」や後は主にTVで活躍しているベテラン。今回は刑務所のバーの使い方が上手いですね。

映画はあくまでもレナ・ベイカーを中心に同情的描かれており、こういう映画ではどうしても白人VS黒人で、白人の男性が悪者扱いされてしまうが、今回は別の白人男性の描き方が上手かったので、白人男性=悪者になっていない部分は上手かった。またレナ・ベイカーに関わった白人家族は配慮からか、名前は変えられている。

ちなみにこのレナの事件は後の2001年にジョージア州から元の死刑判決は差別によるものだったと恩赦を受け、また2005年にはこの事件は殺人ではなく過失致死罪で15年の禁固刑が妥当だったと発表されている。となると、本当にラストのシーンは胸が張り裂ける思いです。アメリカの歴史の怖い所は、こういう物語がまだまだゴロゴロしている所。レナだけじゃないんだな。黒人だからって理由で殺されたのは... きっと記録にも残ってない無数の人々が居るんですわ。この映画の中ではやたらと聖書にあるゴリアテの話が出てくる。黒人にとっての小石は真実。切ないわー。

 トリビア
ジョージア州にて唯一女性で電気椅子での死刑となったレナ・ベイカーの物語。彼女は足が不自由な男にメイドとして雇われるが、彼女はアルコール中毒でもあり、お酒を手に入れる為に彼と関係を持っていた。しかし、ある日、彼女は彼を銃で殺してしまう。正当防衛を訴えたが、ジョージア州は彼女に死刑を言い渡す。

主役のレナ・ベイカーを演じたのはTVシリーズ「Martin」や「Everybody Hates Chris」等で御馴染みのティチナ・アーノルド。監督は「The Wiz」や「Claudine」等で俳優として知られるラルフ・ウィルコックス。

レナ・ベイカーは本名だが、相手の男性の名前は映画では変えられている。

なぜかレンタルだけでDVDやブルーレイの販売は今の所されていない。

 その他

 受賞歴

 サウンドトラック


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 リンク
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 インフォサイト
http://www.imdb.com/title/tt1139662/
http://en.wikipedia.org/wiki/The_Lena_Baker_Story
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Last Modified: 2010-09-03
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