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Cast >>Leslie Uggams (Elizabeth 'Liz' Wetherly), Shelley Winters (Bertha), Michael Christian (Eddie Collins), Ted Cassidy (Keno) ...
Director >>Chris Robinson, David Worth
Writer >>Jean Genet (play "The Balcony"), B.W. Sandefur
Producer >>Michael Christian
Genre >>Horror
Country >>USA

 総合ポイント 3.5点/5点満点中
内容 >>3 演技 >>5 演出 >>3 音楽 >>3

 レビュー
Creepy, weired, insane, psycho...bring out all those kind of words.
リズ(レスリー・アガムス)は有名なシンガーで大舞台で国歌を斉唱する仕事を終えたばかりで、次のツアーまで休暇を取りたいと言い、一人で車で喧騒から逃れるために南部へと向かった。しかし人里離れた場所で車が壊れ、近くにあった「バーサのオアシス」という山荘で直して貰う事にした。そこにはオーナーのバーサ(シェリー・ウィンタース)、プレスリーのような格好をしたバーサの若いつばめのエディ(マイケル・クリスチャン)、山荘で小間使いをしている大男のケノ(テッド・キャシディ)が居た。リズは居心地が悪く、特にエディからの執拗なモーションには困っていた。しかしどうにもする事が出来なかった。リズにとって想像もしていなかった最悪の休暇が始まる。

薄気味悪い。ホラー映画であるが、視覚で怖がらせる映画ではなくて、精神的なダメージを食らう映画である。変にエクスプロイテーション映画で、変に70年代調の麻薬が効いてるサイケデリックな映画である。名優のシェリー・ウィンタースとレスリー・アガムスとテッド・キャシディがなぜこの映画に出演する事になったのか、全くもって理解出来ない。内容に魅力は感じないが、彼等のもつそれぞれの魅力がこの奇妙な映画になぜかマッチしているのが不思議だ。あのシェリー・ウィンタースのキーキー声で若いつばめの名前を連呼する場面とか、レスリー・アガムスが無表情になっていく所とか、テッド・キャシディの登場シーンとかがこの映画を形成している。しかし、レイプされているシーンで、まるで2人が愛し合っているかのようなムードのある音楽は、やっぱりどう考えても理解不能だ。でも旋律がずれたウェディングマーチは良かった。

良い所と最悪な所が気持ち悪く同居していて、この映画を薄気味悪くしている。こういう事件もたまに耳にするので、余計に薄気味悪い。そして後味も悪い。とにかく人里離れたところに車で一人で行くのは止めようと思った。マジで。
(Reviewed >> 7/16/10:DVDにて鑑賞)

 100本映画
ブラックムービーかと言えば違うかもしれないし、ブラックスプロイテーションかと言えば違うかもしれない。いや、でもそうなのかもしれない。微妙な映画です。でもやっぱり黒人女性だったから...とも思える作品です。タイトルのエディはプレスリーを真似した白人男性ですが、その男に異常なまでに好かれてしまう女性が黒人女性。レスリー・アガムズというトニー賞やエミー賞にも輝いている多才な女優。その彼女が演じるのが、ダイアナ・ロスを思わせる人気女性シンガー(本当はアガムズ本人ぽいのだけど)。アメフトの大舞台スーパーボウルで国歌を歌う程の人気歌手。その女性が「一人でのんびりしたい」と、車で一人で南部へと向かう。はい、ここでもう危険。この前、丁度友達とこの話になりました。南部の周りに木しかないような一本道で車が壊れたら、ちょっと奇妙な人たちが出てきて、大きなショットガンだよね。と。そんな王道ホラーなんだけど、これがまた薄気味悪い。後味悪ぅーー。

ま、特記するとすれば、キャスティングの良さね。レスリー・アガムズは先に書いた通りの名女優。そしてシェリー・ウィンタース。「ポセイドンアドベンチャー」とか大好きです。名女優の一人。なんだけどなぜか「Cleopatra Jones / クレオパトラ危機突破/ダイナマイト諜報機関 (1973)」ではクレオパトラに平手打ちされたりしてましたよね。若い頃は可愛かった。なんであんなに駄目オバサン役なのに悲哀が出せるんだろう??凄い。そして「アダムス・ファミリー」等で知られるテッド・キャシディ。もう彼はこういうホラー映画の為に生まれてきた感じ。しかしこの3人がなぜにこの映画に出たのか、謎。

しかしこの映画、幾度となくタイトルを変えてビデオ発売されてます。そのタイトルを見ていくだけで、どんな映画か分かると思います。オリジナルは「Poor Pretty Eddie」→「Heartbreak Hotel」→「Black Vengeance」→「Redneck County Rape」ですよ。ビデオカバーの歴史はここで見れました(残念ながらリンク切れ)。そしてポスターの歴史はこちら。「Black Vengeance」の頃のカバーの女性はレスリー・アガムズじゃないし、80年代末期から90年代初期を思わせる雰囲気。というか、オリジナルタイトルが一番皮肉。主役のエディが一番どうしようもない奴。可哀想なんかじゃないもんね。でもこのタイトルはシェリー・ウィンタースが演じた役の感情でしょうね。

70年代のサイケデリックな雰囲気を少しだけ出してはいるけれど、それ以上に薄気味悪さが気持ち悪い。と、いうかこういう話、最近でもあるじゃないですか。何年も監禁しちゃう事件。やっぱりアメリカの森の中の一本道を一人でドライブだけは勘弁ずら。

 トリビア
ジャン・ジュネの有名な戯曲「The Balcony」が下地になっているといわれている作品。ブラックスプロイテーション映画ではないが、黒人女優のレスリー・アガムズが主役。名女優のシェリー・ウィンタースが共演。
「Black Vengeance」、「Heartbreak Motel」、「Redneck County Rape」等のタイトルでビデオ発売されていた時がある。

 その他

 受賞歴

 サウンドトラック


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Last Modified: 2010-07-03
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