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Cast >>Aaron Arefe (Anberber), Abiye Tedla (Tesfaye), Takelech Beyene (Tadfe), Teje Tesfahun (Azanu), Nebiyu Baye (Ayalew), Wuhib Bayu (Abdul), Araba E. Johnston Arthur (Cassandra) ...
Director >>Haile Gerima
Writer >>Haile Gerima
Producer >>Haile Gerima, Philippe Avril, Karl Baumgartner, Marie-Michelegravele Cattelain
Genre >>Drama
Country >>USA
Release (JP) >>06 / / 2011

 総合ポイント 5点/5点満点中
内容 >>5 演技 >>5 演出 >>5 音楽 >>5

 レビュー
Try to find himself in hazy time
エチオピアの小さな村で母と兄が他人の女アザヌと共に、次男アンバーバ(アロン・アーフェ)の帰りを待っていた。アンバーバは片足が義足で夜中に悪夢でうなされていた。アンバーバは長く故郷を離れ、医療をドイツで学んでいたのだった。そこで仲良くなったのが同じエチオピア人のテスファイだった。2人は医療で祖国を救いたいと願い、テスファイは白人の妻との間に出来た息子をドイツに残し一足先にエチオピアに帰った。少し遅れてアンバーバも戻るが、そこはマルクス主義で真っ二つに分かれ、生まれ故郷の村にも戻る事が出来ない状況だった。そんな祖国でアンバーバも選択を迫られ利用されようとしていた。アンバーバはなぜ自分の足が義足になったのか、記憶を辿っていく...

70年代に黒人映画人が集う小さなコミュニティがUCLAにあった。そこにはチャールズ・バーネットやジュリー・ダッシュやジャマー・ファナカが集まり、パム・グリアも憧れて遠巻きに見ていたという。エチオピア出身のハイレ・ゲリマ監督もその中にいた。ゲリマ監督はアメリカの大学教授としても活躍し、生活の場をアメリカに置いている。その監督が描く故郷。映画には一つでもメッセージが込められていたら、それは観客のエネルギーになるものだ。この映画には一つだけでなく幾つもの大きなメッセージが込められているので、観客に与える影響は大きい。若い時に抱いていた野望は打ち砕かれても、また別の希望が宿るのを見ると熱くなる。

ゲリマ監督が得意とするディアスポラの観点からの大きなメッセージがこの映画には詰まっている。遠く離れたからこそ感じる故郷への愛、そして希望。その希望で心が温かくなり、この映画のメッセージは観客の大きなエネルギーになる。
(Reviewed >> 11/14/10:劇場(映画祭)にて鑑賞)

 100本映画
ずっと見たいと思っていたハイレ・ゲリマ監督の作品。ハイレ・ゲリマの作品はなぜか中々見られる事が無かった。アメリカで公開されても単館公開が多くて、見に行くのは難しい。DVDやビデオにはなっているけれど、他よりも少し高めで何となく手が出なかった。
ハイレ・ゲリマは私が大好きなチャールズ・バーネットとUCLAの映画科で学んだエチオピア出身の監督。2人共にUCLAの映画科の修士学を取得。同じ時期には「Daughters of the Dust / 自由への旅立ち (1991)」のジュリー・ダッシュとか「Emma Mae / 日本未公開 (1976)」のジャマー・ファナカとかラリー・クラーク(KIDS/キッズの監督じゃない方)が居た。ベン・コールドウェルも一緒。パム・グリアの自伝にはパムが女優になる前にUCLAの映画科に憧れて、キャンパス周辺で映画撮影をしているのを眺めていたとの事。時期的にこの映画人達が居た頃だと思う。このUCLAの卒業生達が作った映画に私はかなり影響されているのもあるので、どーーしてもハイレ・ゲリマも見たかった。昔に比べてフットワークが鈍くなっている私だが、「Jerusalema / 日本未公開 (2008)」を書いた時に、シネマアフリカという映画祭でこの「テザ」も公開されると知り、行ってみようかと... 調べたら10月にも別の映画祭で公開されていたらしい。

かなり長い映画で、着いてから2時間20分ある映画だと知った。近くにいた女性は冒頭寝てしまってましたね。ラストの伏線となる細かい事が最初に散りばめられてますが、アフリカ映画の独特のリズムに慣れてない人は確かに最初は辛いかも。でもその寝ていた女性も途中からは食い入るように見てました。

主人公は故郷のエチオピアの小さな村に久々に帰ってきたけど、足を怪我して義足。でもどうして義足になってしまったのかは、中々教えてくれません。主人公自体も思い出そうとしている感じ。現在進んでいる物語と過去を思い出す回想の物語が徐々に主人公の姿を明らかにしていきます。故郷に帰ってきたけれど、昔自分が育った環境とは変わっていて、過去の子供の頃の自分の姿が主人公を惑わせる。この映画が舞台となっている1990年代にエチオピアは政治的に揺れていた。マルクス主義の独裁政治が続き、同じ社会主義派を名乗る反政府軍もあったが中国の社会主義を目指す者とアルジェリア(だったと思う)の社会主義を目指す者が居て複雑。複雑って私も書いてしまってるので、話とか難しそうに聞こえるかもしれないけれど、見れば簡単に理解出来る思います。大抵の大人は。そしてこの映画も先日観た「Otomo / 日本未公開 (1999)」と同じくドイツでの黒人差別を描いている。こういう偶然続く。

ハイレ・ゲリマはジュリー・ダッシュとスタイルが似てるかな?独特の雰囲気がある。ゲリマはどんな感じか興味あったんですよね。アフリカ出身だけど、長い事アメリカに住んでるから、どんな風に両者が影響しているんだろうか?と。このUCLA組はいい感じでお互いを刺激し合っていた仲間だって事が彼等の作品を見れば良く分かります。となると、やっぱりジャマー・ファナカが異質なんでしょうな。

会場に来ていたエチオピア人や他のアフリカの国の大使と言った人々がかなり感動していたのも印象的でした。ハイレ・ゲリマがかなりリスペクトされているのも伝わってきました。共同制作者でゲリマの姉妹ソロメ・ゲリマの話も聞けて満足でした。

 トリビア
エチオピア出身の映画監督ハイレ・ゲリマの作品。現在はハワード大学にて映画学等を教え、若い映画人を育成している。
構想から制作、完成までに14年掛かった。脚本は1994年に出来上がっていたが、資金を集めるのに10年掛かり、エチオピアでの撮影で資金を使い果たし、ドイツでの撮影に2年待たなければならなかった。
カサンドラ役のアラバ・E・ジョンストン・アーサーはドイツやオーストリアで社会的な活動家として活動している女性。

 その他

 受賞歴
* The BEST OF SOUL
2010 映画秘宝 私が選んだベスト10 2010年度3位

* Dubai International Film Festival
2008 Won Muhr Award Best Composer : Jorga Mesfin, Vijay Iyer

* Ouagadougou Panafrican Film and Television Festival
2009 Won Grand Prize - Etalon de Yennega : Haile Gerima

* Rotterdam International Film Festival
2009 Won Dioraphte Award : Haile Gerima

* Thessaloniki Film Festival
2008 Won Human Values Award : Haile Gerima

* Venice Film Festival
2008 Won Golden Osella Best Screenplay : Haile Gerima
2008 Won SIGNIS Award - Honorable Mention : Haile Gerima
2008 Won Special Jury Prize : Haile Gerima
2008 Nominated Golden Lion : Haile Gerima

 サウンドトラック


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 リンク
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 インフォサイト
http://www.imdb.com/title/tt1284592/
http://en.wikipedia.org/wiki/Teza_(film)
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=339409

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Last Modified: 2010-11-14
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