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●● レビュー Who the party, we the partyヘンドリックス(マンデラ・ヴァン・ピープルス)は、高校生。怠けているのが理由で学校の成績は余り良くない。弟は優秀で可愛い彼女も居るのに、ヘンドリックスは友達もオタクぽいのと絡んでいるし、彼女も居ない。カッコいい車とスニーカーがあれば、憧れのシャイエン(シモーン・バトル)と付き合えるのにと思っている。そんなヘンドリックスを教師であり父でもあるスットン(マリオ・ヴァン・ピープルス)は、変えようとしていくが... ブラックムービー界では泣く子も黙る?ヴァン・ピープルス家。その家長であるメルヴィン・ヴァン・ピープルスは「スウィート・スウィートバック (1971)」でブラックムービーの歴史を変えた伝説的な男。その息子マリオ・ヴァン・ピープルスは、その伝説的な映画でベッドシーンでデビューし、指揮を執る父親の前でそしてスクリーン上で男になった。そしてそのマリオの息子でありメルヴィンの孫であるマンデラ・ヴァン・ピープルスも父が監督する映画で父親の前でスクリーン上で男になっているのだ。それだけでファンなら胸が熱くなる。ただ、この映画は実に簡単なメッセージを分かりやすく伝えているため、複雑なメッセージを芸術的に伝えた「スウィート・スウィートバック (1971)」のように歴史に残る事はないだろう。でも、ヴァン・ピープルスの3世代目もまた、映画のエンターテイメント性を十分に理解し、それを発揮している。主役を演じたマンデラも、その友人を演じたマカイロもスクリーンでは実に魅力的なのである。またこの映画にはヴァン・ピープルス以外の世襲スターが登場している。歌手アル・B・シュアーの息子であり、ディディの義理の息子であるクインシー・ブラウン、そしてウェイアンズ家の次世代グレッグ・ウェイアンズ等が登場している。 才能がない世襲はくだらない。でも才能を受け継いだ世襲は非常に楽しみである。あの伝説の親たちを超えていく日が来るかもしれないと思わせる楽しみがあるのだから。 (Reviewed >> 9/13/12:DVDにて鑑賞) |
●● 100本映画 遂にメルヴィン、マリオと続いたヴァン・ピープルス家も3世代目に突入!というか、ヴァン・ピープルス家のホームビデオ?って位、右を向いても左を向いてもヴァン・ピープルス、ヴァン・ピープルス、ヴァン・ピープルス!!!的なヴァン・ピープルス祭。マリオの子供達5人共に出演。しかも主役はその一人のマンデラ・ヴァン・ピープルス。おじいちゃんのメルヴィン・ヴァン・ピープルスだって、カメオ的に随所に出演。笑えるんです。しかも、マリオはマンデラのお父さん役で登場。ファンならこの設定は、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!ですよ。LAを舞台にした青春映画。LA若者文化も山盛り状態。今やLAといえばスヌープ、スヌープと言えばLAのスヌープ・ドッグも登場。そしてLAの若手ラッパーのY.G.とかNew BoyzとかPink DollazとかThe Rejectzも登場。LA好きにはたまらない。そしてわれ等の武道兄貴マイケル・ジェイ・ホワイトも登場。テンションMAX。 LAと言っても広いですが、今回は黒人のビバリーヒルズといわれているボールドウィン・ヒルズの高校が舞台。お金持ちの子も居れば、普通の家庭の子も居るし、貧しい子も居る。そこで余りイケテないグループに在籍しているのが主役のヘンドリックスを演じるマンデラ・ヴァン・ピープルス君。カッコいい車とスニーカーされあれば、学校のマドンナのシャイエンとも付き合えるのになーと、アホ丸出し。でも土曜にはパーティビジネスをして、少しだけ稼いでいる。そんなヘンドリックスに説教するのが父のマリオ。マリオが演じる男は父親であり、ヘンドリックスが通う学校の先生でもある。しかも別居しているのか離婚したのか、ヘンドリックスのママはサリ・リチャードソンが演じる校長先生。マリオ先生は生徒達にプロジェクトを言い渡す。マリオ先生は「人の為に何かをしなさい」と、息子であり生徒であるヘンドリックスに口酸っぱく言うんです。で、マリオのもう一人の息子マカイロはヘンドリックスの友達役オバマで登場。イジメっ子に苛められてる役。娘2人もダンスしたりと出てきます。で、Y.G.はクラスで異様な存在感を放っている悪。スヌープ・ドッグの弟。しかもスヌープの子分には「Friday / friday (1995)」のディーボ事、ティニー・リスター。Y.G.は抑圧されているのですわ。でもマリオ先生は、そんなY.G.も気にかけて、彼をいい方向に持っていこうとする熱血先生なのです(おまえら、ぐれぇーと!)。 ヴァン・ピープルスの息子の2人、いい感じです。写真ではタイプじゃないなーなんて思いましたが、映画の中では実に魅力的!!マリオ父さんは実生活でも息子達には「他人のために何かしろ」って教えているのかな?マカイロ君を調べたら、こんなのが出てきた。母と妹と共に海外を回り、ボランティアで英語を教えているのだそう。しかし、感想にも書きましたが、「Sweet Sweetback’s Baadasssss Song / スウィート・スウィートバック (1971)」で監督する父親の前でラブシーンを披露したマリオが、今度は父親として監督として息子マンデラのラブシーンを撮るとは... この家族の大人になるための儀式ですかね?と思いたくなる。しかし、本当にこの家族はすごいなーと思わされました。 この映画のY.G.もかなりいい感じ。ヴァン・ピープルス家の次世代と共に楽しみ!ってか、マリオが「Baadasssss! / バッドアス! (2004)」を作ったみたいに、マンデラとマカイロで「New Jack City / ニュー・ジャック・シティ (1991)」の制作秘話みたいのを撮ってくれないですかね!!まあ、色々と楽しみが増えた映画でした。ヴァン・ピープルス、万歳~!初代は、近代ブラックムービーの創設者なり。 (1029本目) |
●● トリビア マリオ・ヴァン・ピープルスが監督しているコメディ映画。主演にはマイケル・ジェイ・ホワイト、サリ・リチャードソン。スヌープ・ドッグが出演。ロサンジェルスの高校が舞台。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック 1. Truth - YGSoundtracks not available |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt1702016/http://en.wikipedia.org/wiki/We_the_Party Not available from Allcinema |
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