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●● レビュー 赤ずきんちゃんと、オオカミと、狩人。赤ずきんちゃんの話を覚えてますよね?可愛い赤ずきんちゃんが、オオカミに襲われたけれど、狩人に助けられた話。私も知らなかったけれど、この童話は時を経て、子供向けになっているけれど、元々は恐ろしい話だったらしい。きっと、その大昔の元の原本が、この映画に近いんじゃないかって思う。 主人公のウォルター(ケビン・ベーコン)は、12年の懲役を経て一般社会に戻ってきたばかり。父親の時代からの情けで、街の工場の仕事に就き、そこでヴィッキー(カイラ・セジウィック)という女性と恋に落ちる。ヴィッキーは、ウォルターから衝撃的な告白をされる。彼が犯した罪は、幼女性的虐待の罪だったのだ... 誰もがこの映画のどれかの役に当てはまりそうだ。ウォルターの犯した罪を知り、暴力的に攻撃する者、または彼が載っている性的虐待犯罪者リストのウェブサイトから情報を手に入れ、精神的に攻撃する者。または、犯した罪を知りながら助けようとする者、仕方なく手助けする者、ただ冷たい目で見る者等... どれかが、自分に当てはまりそうだし、もしかしたら全てが当てはまるのかもしれない。 この手の事件が多い中、色んな角度から問題を定義したストーリーは、大変興味深い。 ケビン・ベーコンは素晴らしい演技を見せてくれた。今まで以上に。けれど、モス・デフが出てくると、すぐにモス・デフの存在感にスクリーンが包まれる。いつもは、ほんわかした優しいイメージのモス・デフが、スクリーン上で、絶対的な強さを感じた。だからこそ、彼が赤ずきんちゃんの話をした事を鮮明に覚え、考えさせてくれるのだ。 ポスターにも写っているあの赤いボール、あれは赤ずきんちゃんの本当の意味での赤を意味していそうだ。オオカミの心と狩人の心を持ち合わせた男が、ウォルターだった。 (Reviewed >> 6/03/05:DVDにて観賞) |
●● 100本映画 Not Yet |
●● トリビア 「チョコレート/Monster's Ball」を成功させたリー・ダニエルズがプロデュースした作品。サンダンス映画祭に出展。ケビン・ベーコンとカイラ・セジウィック夫妻が主演。共演には、「バーバーショップ」のイヴ、「チョコレート」のモス・デフ、「ブランクマン」のデビット・アラン・グリア等。ロッカフェラ・レーベルのCEOのデーモン・ダッシュも、エクゼクティブ・プロデューサーに名を連ねている。 |
●● その他 |
●● 受賞歴 |
●● サウンドトラック Soundtracks not available |
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●● インフォサイト http://www.imdb.com/title/tt0361127/http://en.wikipedia.org/wiki/The_Woodsman Not available from Allcinema |
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