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Cast >>Jim Kelly (Jones), George Memmoli (Rhino), Geoffrey Binney (Chicago), Irene Tsu (Pam), Judith M. Brown (Leslie / June) ...
Director >>Oscar Williams
Writer >>Oscar Williams
Producer >>Fred Weintraub, Paul Heller
Genre >>Action
Country >>USA

 総合ポイント 3点/5点満点中
内容 >>3 演技 >>3 演出 >>3 音楽 >>3

 レビュー
What Could I say?
アメリカ上院議員のダンバーはアジアにあるチャンランという村に援助をし、娘のジューン(ジュディス・ブラウン)が現地で活動していたが、その地域一帯を支配しているラングーン(サム・ヒオナ)にとってダンバー親子は邪魔だった。ラングーンは援助停止を求めて、娘ジューンを誘拐した。ダンバーは軍の上層部に助けを求め、彼等は凄腕のジョーンズ(ジム・ケリー)を現地に送り込んだが...

ジム・ケリーの当たり作「Black Belt Jones/黒帯ドラゴン」の続編である。そしてその黒帯ジョーンズの脚本を手がけたオスカー・ウィリアムスの監督作。となれば、期待できそうだが、そうは簡単にいかない。何とも言いがたい作品である。ジム・ケリーの脂の乗った時期に自身でファイティングシーンをコーディネイトした渾身の作品の筈なのだが、何せ面白くない。確かにファイティングシーンは、女性のアイリーン・ツーのカンフーとのコントラストは面白いが、あんなに訓練されていた敵が簡単にやられてしまい、熱い熱戦が見れないのがマズイ点。多分強くないといけないジム・ケリーのエゴが出たのかもしれない。刀でやられても血一滴出てこない。そしてジム・ケリーの三本の矢ごとく他の2人の助けを借りて3人で敵に挑むが、3人のシーンがイマイチである。キャラクターもつまらないしジョークもイマイチである。また対戦シーンでのコミカルな音響効果が観客の気持ちをげんなりさせる。

ジム・ケリーの「黒帯ドラゴン」は永遠だ。熱い心とカラテで悪をクールにぶっとばしたからだ。でもこのジョーンズは心ここにあらず、淡々と敵を倒すだけだった。そんなのジム・ケリーじゃなくても出来るだろうに...
(Reviewed >> 5/8/10:DVDにて鑑賞)

 100本映画
ファンに反感をかうかもしれないけれど、敢えて書くならジム・ケリー版の「スパルタンX」。先に謝っておく。ごめん、ジャッキー・チェンのファンの方々。確かにジャッキーの「スパルタンX」の方が何百倍も面白い。でも一様あの「Black Belt Jones / 黒帯ドラゴン (1974)」の続編。ジム・ケリーがまたもやジョーンズを演じているのだ。前の敵がマフィアのボスなら、今回はどこか架空のアジアの町チャンラン(こん平さんのチャラ~~ンではない。ゲットウェルスーン、こん平。)を支配するラングーンという男。カンフー道場を持っていて、手下を訓練している。ラスベガスのお金持ちみたいにトラも飼ってる。しかしアメリカの上院議員が(余計な事して?)チャンランに援助金を出したり、娘を現地に派遣したりしてる。娘を演じたのがジュディス・ブラウン。今現在は子役指導で有名らしいが、あのブラックスプロイテーションの名作「Willie Dynamite / 日本未公開 (1974)」や「Slaughter’s Big Rip-Off / マシンガン用心棒 (1973)」に出演したり、「The Big Doll House / 残酷女刑務所 (1971)」では主役を演じているので知っている人も多いと思う。色々あってこの映画では二役演じている。ラングーンは現地に居るその娘を安易に誘拐してしまう。その娘を取り戻す任務についたのが、今回の黒帯ドラゴン事ジョーンズなのです。ジョーンズに依頼する事になる上院議員と軍の偉い人の電話中にある地図が出てきて、その旗によってオープニングのクレジットが始まる。そこはあまりにカッコ良すぎで胸が高まった。が、しかし...

「スパルタンX」と書いたのは、誘拐から救い出すという点と男3人が協力し合い、それぞれのキャラがある点。それだけです。ジョーンズはアメリカからシカゴと呼ばれている男に協力してもらい、現地ではライノ(動物のサイ)と呼ばれている太っちょに協力を依頼する。このライノがコミカルで完全にジャッキー・チェン映画のサモ・ハン・キンポーである。そういえば、ちょっと前にWWEにライノというレスラーが居たが、あんな感じの雰囲気。いちようテキサス出身。となると、もう一人のスラっとした若い男前はユン・ピョウに見えてくるのです。となると、ジャッキー・チェンとユン・ピョウとサモ・ハン・キンポーの映画に見えてきて、あんな感じのキャラクターにそれぞれが出来上がってるのです。まあでもあれだね。ジャッキーもサモ・ハンもカンフーも出来て一流のコミックセンスを持っているけれど、この映画の3人はそれが全然... ジム・ケリーのカンフーセンスはもちろん一流なんだけど、何せコミカルが全然ダメ。何か面白くしようとして、コミカルな音とか足してるのが痛々しい。ジム・ケリーは真面目にかっこつけて不思議な事をするから面白いのに、分かってないんだよね。

監督が「Five on the Black Hand Side / 翔んでる一家・反乱家族大奮戦 (1973)」や「Truck Turner / ブラック・ハンター (1974)」等のオスカー・ウィリアムス。当時の数少ない黒人監督。オープニングは先に書いたようにカッコイイんだけど、その後が... もう当時のアジアに対する無知な部分が丸出しでしたね。しかも架空の村が舞台だから、摩訶不思議度100%。撮影はタイで行ったようだけど、突然村人が一言だけ日本語で「気をつけてね」と言ったり、でもそれを中国系の役柄の人が分かっていたりと無茶苦茶。極東アジアと東南アジアがゴッチャになってます。アメリカ人には同じなのかもね。しかしオスカー・ウィリアムスは今では日本映画に凝ってるらしいです。今だったら、こういう細かい所もちゃんと作ってくれたでしょうね。

なんでつまらないかと言えば、簡単にジム・ケリーが敵を倒してしまうから。ぼろぼろになった主人公が死闘を繰り広げて、何とか勝って、観客と喜びを共にする...というのが、まるでないんです。一人カッコつけ相撲。ちなみにタイトルの「ホット・ポテト」は触れたくない話題の事。難しくて危険で扱いにくい問題という事です。頭デッカチとなったジム・ケリー自身が「ホット・ポテト」になってしまった作品ですね。でもあの鍛えられた肉体は素晴らしい。今だとあのシックスパックの肉体はなぜかR&B歌手の物になってますが、やっぱりカンフー映画俳優のものですよね。マイケル・ジェイ・ホワイトはムキムキすぎるので、ジム・ケリー位がバランスが整っていて丁度いい。

これを観るために4作パックのDVDを買ったのに、一番最後になってしまった...

 トリビア
ジム・ケリー主演の「黒帯ドラゴン」の続編。その「黒帯ドラゴン」や「燃えよドラゴン」も制作したフレッド・ワイントロープとポール・ヘラー の2人が再び制作した。監督は「Truck Tuner」や「Five on the Black Hand Side」のオスカー・ウィリアムス。

 その他

 受賞歴

 サウンドトラック


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 インフォサイト
http://www.imdb.com/title/tt0074646/
http://en.wikipedia.org/wiki/Hot_Potato_(film)
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Last Modified: 2006-02-05
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